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メルマガバックナンバー

インクルーシブ教育マガジン vol.17
2016.09.01

(この内容は2016年8月31日配信「インクルーシブ教育マガジン」のバックナンバーになります。)
※LeafMagazineは本月から「インクルーシブ教育マガジン」へと名称が変更となります。

あっという間に夏休みも終了し、2学期が始まりますね!
1学期とはまた違う新たなチャレンジがうまれる学期かと思います
ぜひ具体的な実践に結び付けてみてください。
今学期もよろしくお願いします。

【連載】今日からできるインクルーシブ教育実践 ―ユニバーサルデザインの視点を取り入れた学級づくり・授業づくり(2)―

前回は、ユニバーサルデザインの視点をとりいれた学級づくり・授業づくりをするためのステップ(1)として、集団の実態把握をしてみよう!について書きました。

読んでいない方はこちらのバックナンバーから→https://junior.litalico.jp/partner/inclusive-education/magazine/

今回はステップ(2)として、実態把握をした上でどのような工夫をするか?について書きます。

例えば、以下のような実態把握をした結果、
・視覚的に学ぶこと・聴覚的に学ぶこと・体験的に学ぶことが得意な子どもがそれぞれいる
・プリントで学ぶのはちょっと苦手な人が多い
・お互いの信頼関係がまだなかなか築けていない
ことが分かった場合、どのような工夫ができるでしょうか?

実際にある先生が実践された事例です。
その学級の子どもたちは時代・・・「奈良時代」「江戸時代」など覚えることが難しい学級だったそうです。
ただひたすら書く・・・だけではなかなか難しいので、教室を4つに分け、
「書いて覚えるブース」
「ロールプレイで覚えるブース」
「歌で覚えるブース」
「写真と結び付けて覚えるブース」
に分け、自分に合っているブースを選び、覚える実践をされたそうです。中には読み書き困難な子どももいましたが、「歌で覚えるブース」に行くことによって、自分に合っている学び方を選べました。
このように、画一的な学び方を全員ですることを強いるのではなく、学び方の選択肢を用意し、自己選択をすることよって、自分に合っている学び方を選択できるだけではなく、動機付けも高まります。

また、お互いに信頼関係が築けていない学級だといかがでしょうか・・・?
以前、このメルマガにもご登場いただいた大野先生の実践をご紹介します。

大野先生は、お互いのネガティブなところばかりに目が行きがちな学級において、子どもたちがお互いに素敵なところに着目できる実践をされています。
くじの中に子ども全員の名前を入れ、全員がそのくじをひきます。
誰の名まえを引いたのかをひみつにし、1週間その人を見続けるそうです。その人の素敵なところ・良いところを見つけたらその人の郵便袋にお手紙として入れておきます。すると、全ての子どもがお互いの素敵なところに着目ができるようになります。
【参考】
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4816359915/ref=mp_s_a_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&qid=1472473257&sr=1-1&pi=SY200_QL40

そのほかの実践についても知りたい方はぜひ研修にお越しください!

【連載】インクルーシブ教育を考える「通常学級と特別支援学級と特別支援学校?どの場に行くのが一番良いの?」

保護者の方や先生方からこのような質問をいただくことがあります。
今日は教育の場について書きたいと思います。

インクルーシブ教育と言った時に、国によっては、原則通常学級に全ての子どもが在籍する国もあります。

一方、日本のインクルーシブ教育システムにおいては、通常学級、通級、特別支援学級、特別支援学校、訪問教育と、多様な教育の場があります。
そして、「基本的な方向性としては、障害のある子どもと障害のない子どもが、できるだけ同じ場で共に学ぶことを目指すべきである。その場合には、それぞれの子どもが、授業内容が分かり学習活動に参加している実感・達成感を持ちながら、充実した時間を過ごしつつ、生きる力を身に付けていけるかどうか、これが最も本質的な視点であり、そのための環境整備が必要である。」ことが方針として提示されています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

大切なことは排除のない共生社会に向け、最大限同じ場で学ぶことを追求する一方で、それぞれの場で全ての子どもが生きる力を身につけていくことです。
そのため、同じ場で学んでいても、一人ひとりが生きる力を身につけることが難しい場合、それは「インクルーシブではない」と言えるでしょう。
ただその子がその場にいて、学びに参加することができていない状況は「ダンピング」とも呼ばれます。

そのため、教育の場を決める時や考える時には、その子にとって一番学びにアクセスでき、かつ最大限共に学べる場を選択することが大切になります。共に学べるが学びにアクセスできない、もしくは学びにアクセスできるが共に学べない、と偏ったことにならないように。

難しいポイントは、今の日本のシステムではまだまだ自治体や学校や先生によって実態が異なることです。
そのため、客観的な情報(教育課程の違いや人数の違い)を伝えた後、必ず本人と保護者に実際にその学校・学級に言っていただき体験をしていただいた上で選択してもらうことが大切です。

私は保護者の方にいつも伝えていることは
通常学級に行って幸せな子もいるし、しんどい子もいる。
支援学級に行って幸せな子もいるし、しんどい子もいる。
支援学校に行って幸せな子もいるし、しんどい子もいる。
どの場に行っても、その子が学びにアクセスできるように、サポートしていきましょう、ということです。どの場を選択しても、「共に」と「学び」が両立できるようなシステムづくりに向け、今後も頑張ります。

LITALICOジュニア イベント情報

1.2016年度 インクルーシブ教育初級研修

■大阪開催
【日 程】9/10(土) 【時 間】15:00~18:00
【定 員】30名(抽選)【受講料】無料

▼お申込み
https://media.usaginote.jp/704/

■関東開催
【日 程】9/24(土)2017年 1/29(日)、2/19(日)
【時 間】14:00~16:00(2時間)
【定 員】30名
【受講料】1回:一般 3,240円(税込)学生 1,080円(税込)

2.2016年度 インクルーシブ教育中級者養成研修

第2回 9/11(日)行動面に困難さのある子どもへの支援
第3回 10/30(日)学習面に困難さのある子どもへの支援
第4回 12/11(日)情緒面・心理面に困難さのある子どもへの支援
第5回 1/15(日)インクルーシブ教育に向けたアクションプランを作ろう

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