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メルマガバックナンバー

LeafMagazine vol.2
2015.6.1

(この内容は2015年5月20日配信メールマガジン「Leafマガジン」のバックナンバーになります。)

インクルーシブ教育に関する最新の事例・情報をお伝えします

5月、鮮やかな新緑と明るい太陽がきらきらと、気持ちの良い日が続いておりますね。
授業参観や運動会など、学校での行事運営でご多忙になる季節かと存じます。
そのなかでインクルーシブ教育視点の運営のために、お役立ていただける情報をお届けします。

【連載】インクルーシブ教育を考える第2回目「インクルーシブ教育が生まれた背景」

前回、インクルーシブ教育の定義として

1.全ての学習者には多様なニーズがあることを前提とする
2.多様なニーズに対応することができる質の高い教育システム
3.そのシステムを構築するプロセス
こちらの3点をあげました。

また、インクルーシブ教育を実現するためには、特別支援教育のみの改革でなく、そもそも通常教育において、子どもたちが多様であることを前提としていく必要があると書きました。

そもそもどうしてインクルーシブ教育という概念は生まれたのでしょうか。
今回は、その背景をご紹介します。

【排除から特殊教育へ】

インクルーシブ教育のルーツは、障害のある子どもへの教育にあります。
日本において、障害のある子どもも含めたすべての子どもが学校に通えるようになったのはいつのことだかご存知でしょうか。

答えは1979年です。
それまではすべての障害のある子ども学校に通える状態ではありませんでした。

他の諸国においても、障害のある子どもが学校に通えない時代がありました。
これを、エクスクルージョン(排除)と呼びます。
その後、障害のある子どもが通えるように、障害のある子ども用の教育「特殊教育」が生まれました。
障害のある子ども用の教育と、障害のない子ども用の教育に分かれ、別々に教育を受けることを分離教育とも呼ばれます。

【分離教育から統合教育へ】

学校教育にアクセスはできるようになったものの、障害のある子どもと障害のない子どもは別々の場で別々の教育内容を学んでいました。
これに対し、「同じ場で教育をするべき」といった考え方が生まれました。
この考え方、つまり障害のある子どもと障害のない子どもが共に教育を受けることは「統合教育(インテグレーション)」とも呼ばれる考え方です。
この統合教育の考え方に対しては、「ただ通常学級に障害のある子どもを在籍させるのは本当にその子にとって学びになるのか」といった反論も生まれました。

【統合教育からインクルーシブ教育へ】

では、インテグレーションとインクルーシブ教育の違いはなんでしょうか。

インテグレーションは、障害のある子どもも障害のない子どもも教育の場を同じくすることである一方、インクルーシブ教育は、障害のあるなし関わらず、地域の学校において、多様な学びが保障されることです。

また、インクルーシブ教育は「障害」自体を「自閉症」「ADHD」「視覚障害」などの診断名や個々の特性のみでとらえず、環境との相互作用によってニーズが生じるととらえていることも特徴的です。
個々の過ごしづらさや学びづらさは、環境によって増減するということです。

次回は日本におけるインクルーシブ教育の動向と課題について書きます。

【連載】今日からできるインクルーシブ教育推進プログラム第2回目「自分を知ろうワークの先にあるもの~自分のことを自分で知る~」

前回、学級開きの際に、個々が違うことを前提とした学級づくりのために「自分を知ろうワーク」をやってみてください、とご提案しました。
早速実践してくださった先生もおられたようで、ご連絡をいただきました!
他にも「やってみた!」という方はぜひご一報ください。
次回以降、実際の先生方の実践を紹介していきたいと思います。

さて、前回ご紹介した「自分を知ろうワーク」をすることで

1.子どもたちが自分と他者の違いを認識する
2.先生が子どもたちの自己認識の度合いを知ることができる

これらの二点ができる、とお伝えしました。

おそらく2については、子どもによって差があったのではないでしょうか。
誰もが異なることが前提である学級づくりのためには、年間を通して自分と他者の違いを認識し、自己認識力を高めることが大切です。

例えば、気持ち。

気持ちは人によって違います。
ある人にとってうれしい状況は、ある人にとっては悲しいかもしれない。
ある人にとってムカつく状況は、ある人にとっては笑えることかもしれない。

一人ひとり感じ方が違うことは当たり前です。

自分の気持ちがわからないと、感情の赴くままに行動をして、
なかなか自分の行動をコントロールすることが難しかったりする方もいます。

「自分はこういう時にうれしい気持ちになる」
「こういう時につらい気持ちになる」
「今はこんなことがあったらこういう気持ちだった」

運動会がうれしい子もいるし、辛いと感じる子もいるかもしれない。

子どもたちの感情認識力を高めるためには、例えば低学年だったら、表情を黒板に張っておいて、毎授業の前後に「今の気持ちどう?」と確認してもいいかもしれません。
恥ずかしいという方は、プリント形式にしても良いですね。

高学年だったら、感情を表す言葉でも良いですね。

同じ状況でも、他の人は違う感じ方をする。
それが分かれば、いじめ予防にもつながるのではないでしょうか。

アメリカではなんと「Kimochi」という教材がよく学校で使用されています。
自分の感情を自分で知るための教材です。
興味がある方はのぞいてみてください。
http://www.shop.kimochis.com/Educational-Products_c4.htm

【連載】子供の行動の「なぜ?」を考える大切さ ーLeafの実践共有ー第2回目「個性を伸ばす学び方をどのように見つけるか」

本コーナーではこのメルマガを発行しているLeafの実践について紹介します。

前回は、「一人ひとりにあっている学び方を見つける」ことについて紹介しました。
今回は、その子に合っている学び方をどのようにして見つけているのか、紹介します。

子どもが何かしら学びに躓いている時、必ずその背景には原因があります。
Leafではその「なぜ」を探すことをとても大切にしています。

例えば、授業中何度注意しても席を立ってしまうAくん。

その行動の「なぜ」を考えなければ、ただ「たっちゃダメ!」と叱責するだけでは、その行動はなかなかなくなりません。

さて、みなさんだったら、Aくんが立つ背景にはどのような要因があると思いますか?
(したを見る前に、ご自身でリスト化してみてください!何個要因を想像できますか?)

例えば、

・授業が分からない
・授業がつまらない
・他の刺激(廊下や窓の外)が気になる
・好きな子のことが気になる
・家で親御さんと喧嘩をしてイライラしている
・注目がほしい
・授業をやる意味がわからない

などでしょうか。

みなさんはいくつ思いつきましたか。

子どもの行動を読み解くためには、この「なぜ」を分析する過程が必ず必要です。
なぜなら、その子がなぜその行動をするのかがわからなければ、対応方法が分からないからです。

「なぜ」を把握するためには、その子を観察する必要があります。
注目がほしいだけなのかな?と思ったら、別の形で注目を得られるようにしてみます。(役割を与えるなど)
授業が分からないのかな?と思ったら、授業が分かりやすくなるように教材を工夫してみます。
授業をやる意味(目的)が分からないのかな?と思ったら、その子にとっての授業の目的を一緒に考えてみます。
観察しながら多様な対応方法を試してみると、その子の「なぜ」が見えてきます。

つまづきが見られる方や、気になる行動がある方は、「なぜ」をぜひつきとめてみてください。

第1回インクルーシブ教育中級者養成研修レポート!

2015年4月26日(日) 、関係機関のみなさまを対象に、インクルーシブ教育中級者養成研修を実施いたしました。
小学校教諭・中高教諭・養護教諭・塾講師・学生の15名の皆様にお越しいただき「研修への満足度」「明日から使える度」ともに100%の評価をいただきました。

第2回インクルーシブ教育中級者研修の日程とテーマ

2015年8月30日(日)
13:30~16:30(受付 13:00~)
テーマは「行動面に困難さのある子どもへの支援」。
離席が多い・ルールを守れない・他のお子様とトラブルを起こしてしまうなど行動面の難しさがあり、クラスの活動に参加しにくいお子様への支援について研修を行います。
なぜお子様がそのような行動をとっているのかを分析し、どうすればその行動へ効果的にアプローチ・サポートできるかをLeafや学校での事例を紹介しながら実践的・即時に使えるプランを学びます。

(この内容は2015年5月20日配信メールマガジン「Leafマガジン」のバックナンバーになります。)

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