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メルマガバックナンバー

インクルーシブ教育マガジン vol.20
2016.12.01

(この内容は2016年11月30日配信「インクルーシブ教育マガジン」のバックナンバーになります。)
※LeafMagazineは本月から「インクルーシブ教育マガジン」へと名称が変更となります。

朝晩はすっかり冷えますね。風邪やインフルエンザが流行ってきました。
学校一回休むと行きづらくなる…そういう子いませんか?
今日もインクルーシブ教育に関する情報をお届けします!

【連載】今日からできるインクルーシブ教育実践

不安を感じやすい子ども

新しい環境や見通しの立たない状況、目に見えないもの、想定外の出来事との出会いによって不安な気持ちになったことはありませんか。
私たちは日々の生活の中で不安に感じることがあります。その感じ方やどんな時に不安を感じるかは人によって異なります。
子どもたちの中にはこのような状況を過度に過敏にとらえ、不安な気持ちに頻繁になる方がいます。

「そんなことどっちでもいいじゃん!」と周りの人が思うことに対して、強くこだわりをもつ子ども。急な予定の変更に対応することが怖い子ども。他の人の感情を過敏に察知し、負の感情があると自分のせいじゃないか?と不安に思う子ども。風邪をひくことや体調をくずすことに過度な不安を感じる子ども。
あまりにも不安が強すぎると、外出することそのものが不安になってしまったりします。
また、不安を表現することが難しく、攻撃的な行動として現れる場合もあります。

そういう方に対して、「なんとかなるから大丈夫だよ」と伝えても、伝わりづかったりします。
以下に不安の要因に対する支援策をいくつかご紹介します。

①見えないものを見えるようにする
不安の強い人の中には、「見えないもの」に混乱をする人がいます。
例えば一日の予定や月の予定。人の気持ちや自分の気持ち。暗黙のルール。抽象的な指示。他の人にとっては「なんとなく」で大丈夫なものが、分からず、混乱しているケースが多いです。そのため、「なんとなく」「あいまい」を見える化していくことがその不安を軽減する一歩になります。その月や一日の見通し、人の気持ちや自分の気持ちの視覚化、暗黙のルールの視覚化、抽象的な指示の視覚化をするだけで、不安が軽減する場合があります。

②刺激を遮断する、構造化する
不安の強い人の中には、知らなくて良い情報、受け取らなくて良い情報までキャッチしてしまうことがあります。すべて分かっていないと不安なので、すべてをキャッチしすぎて疲れてしまったりします。たとえば音に過敏な人や視覚刺激に過敏な人がいます。他の人は気にならない音などの刺激をキャッチしてしまい、混乱してしまいます。その場合は、キャッチするべき情報を明確にしたり、そのほかの刺激を遮断することが良いです。たとえば音の場合はイヤーマフやデジタル耳栓の活用も一つの方法です。
また、刺激の数を全体的に減らし、一つの物事に集中できるよう、机の周りについたてをしたりすることも一つです。

③間違えたり思い通りに行かなかったりしても安全安心な環境をつくる
間違えることに対し顕著に不安を感じる人もいます。
間違えることや自分の思い通りにいかないことに対し恐怖心があったりします。
その場合は、事前に間違えた場合、思い通りに行かなかった場合、など、トラブルが生じた際の対応方法を伝えておくと便利です。
・忘れ物をした時はどうしたら良いか?→先生に「○○忘れたので貸してください」と伝える、友達に貸してもらう
のように、そのほかにも
・テストの点数が思い通りじゃなかったらどうしたら良いか?
・急に予定が変わったらどうしたら良いか?
などと、本人にとってのトラブルになり得ることに対し、対応策を一緒に考えておき、それを視覚化しておくとよいでしょう。

今日は不安を感じやすい子どもに対する支援策をお伝えしました。
何かしらの「問題行動」の背景にはその子の不安さがあるかもしれないことを、ぜひ忘れずにいてください。

※より詳しく知りたい方は研修にお越しください!

【連載】インクルーシブ教育を考える

子どもに教えている教え手であれば、「差別をしちゃダメだよ」「偏見はよくない」と子どもに伝えたことはあるのではないでしょうか。
私はいつもその言葉を聞くたびに、私は本当に差別をしていないと言えるかな?自分の中に偏見はないかな?と自分に問うています。

本当は知らない間に「差別」しているんじゃないかなあ、と思うのです。
本当は偏見の目でいろんなことを見ているんじゃないかなあ、と思うのです。

むしろ、「差別する人間は悪だ」「偏見で物事を見るのは悪だ」とするのではなく、
人間の中には「差別」も「偏見」もあるから、それを人と関わる時に最大限なくしていくにはどうしたら良いのだろう?を考えた方が良いのではないでしょうか。

私たちはどうしても人に対して勝手に決めつけてしまったりすることがあります。
でも、私は決めつけてもあまりいいことがないことを、子どもたちから学びました。
その子の行動や言動の一部だけを切り取るのではなく、その行動や言動の背景にある思いを知る。

大人に対しても全く同じです。

「むかつくわー」と思う人であっても、その人のその行動や言動の背景には必ずなんかしらの思いが隠れています。

子どもたちに「差別をするな」「偏見はダメだ」と伝えるよりも、あなたが「異質」と感じるその人も一人の人間で、その行動や言動の背景にはいろんな思いがあるよ、と伝えたいなあ、と思います。

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