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メルマガバックナンバー

LeafMagazine vol.4
2015.8.3

(この内容は2015年7月21日配信メールマガジン「Leafマガジン」のバックナンバーになります。)

インクルーシブ教育に関する最新の事例・情報をお伝えします

7月下旬、梅雨も明けつつあり、いよいよ夏が近づいて、生徒のみなさまへ学習や生活についてお話する機会が増える時期ですね。
インクルーシブ教育視点の運営のために、お役立ていただける情報をお届けします。

【連載】インクルーシブ教育を考える 第4回目「日本におけるインクルーシブ教育の動向と課題②」

本連載では、インクルーシブ教育の定義を

1.全ての学習者には多様なニーズがあることを前提とする
2.多様なニーズに対応することができる質の高い教育システム
3.そのシステムを構築するプロセス

とし、通常の教育そのものを多様性を前提としたものに変えていく必要があるとしています。

これまでインクルーシブ教育の定義や世界的動向、日本における動向について紹介してきました。
それを踏まえた時、みなさんは日本におけるインクルーシブ教育の課題は何だとお考えですか。私が考えるインクルーシブ教育の課題について書きます。

【現行の授業に「乗れない」子どもを「乗せる」ことはインクルーシブ?】

インクルーシブ教育の定義でお伝えをしたように、インクルーシブ教育は特定の子どもを対象としたものではなく、すべての子どもを対象としたものです。

一方、現在の日本における「インクルーシブ教育」は、特別支援教育の中のみの議論になりがちです。
例えば、「インクルーシブ教育を学校で推進しましょう」と言われたら、みなさんはどんなことをイメージしますか。また、どんなことから取り組むべきと思われますか。
現行の学級経営や授業のやり方に「乗れない」子どもたちを思い浮かべ、どうしたらその子たちが「乗れる」ようになるかを考えるのではないでしょうか。

インクルーシブ教育実現において、本当に大切なのは、その子たちが他の子どもたち同様に現行の学級経営や授業に乗れることなのでしょうか。

【現行の学級経営や授業そのものを誰もが過ごしやすい・学びやすいに変えていくこと】

現行の授業や学級に「乗れない」子どもがいた時に、私たちはどうしても「乗せる」ことを目的にしがちです。

インクルーシブ教育の考え方では、現行の授業や学級そのものを捉えなおし、誰もが過ごしやすい・学びやすいに変えていくことが大切です。

今みなさんがおこなっている授業は誰もが学びやすい授業でしょうか。
今の学級経営の仕方は、誰もが過ごしやすい学級経営でしょうか。

学びづらそうな方・過ごしづらそうな方がいる場合は、どのように授業の仕方や学級経営の仕方を変えたら、誰もが過ごしやすくなるでしょうか。

例えば、漢字学習。
みなさんは漢字学習をどのように実施していますか。
大体の場合は漢字ドリルを用いているのではないでしょうか。
その漢字ドリルにどうしても乗れない子どもがいた場合、どう対応しますか。
とにかく書くように促すでしょうか。

しかし、漢字学習の目的は、「漢字ドリルに書くこと」ではなくて、漢字の読み書きができるようになることです。とにかく書かせることは目的ではありません。

本当は誰もが異なる学習スタイルを持っています。視覚的な情報が得意な子どももいれば、聴覚情報が得意な子もいます。動作と連動して記憶する方が得意な子どももいます。異なる興味関心があります。
ある子は読み書きに困難さがあるかもしれません。

これらの多様性を前提とした授業づくりをしていく必要があります。

インクルーシブ教育を進めていく上での一つの課題は、現行の授業や学級の型や枠にすべての子どもをはめていくという発想から、それぞれの子どもたちに合わせた型や枠をつくっていく発想へ、意識を捉えなおして実践をおこなうことです。

そのためには、特別支援教育のみの議論から脱却し、そもそもの教育の在り方を考えていく必要があります。

次回から、海外の教育の事例をインクルーシブ教育の視点からお伝えします。

【連載】今日からできるインクルーシブ教育推進プログラム 第4回目「自分の感情について知ろう」

【連載】今日からできるインクルーシブ教育推進プログラム 第4回目「自分の感情について知ろう」

個々が異なることを前提とした学級づくりのために、「自分を知る」をテーマに、3回連載を書いてきました。
今回は「自分を知る」の中でも、「自分の感情について知る」について書きます。Vol.2にも「気持ちを知る」について書きましたが、より詳しく書きたいと思います。

【どんな時にうれしい?どんな時にイライラする?】

みなさんはどんな時に感情が揺れ動きますか。
感情が揺れ動く、ということについて、どちらといえばネガティブな意識を感じることはありませんか。
例えば、「感情的に怒ってしまった...」と自己嫌悪に陥ったことなどあるのではないでしょうか。
人は感情を抑えることが良いと考えがちです。
しかし、私たちにはどんなに隠そうとしても感情は常にそこにあるものです。
そのため、大切なことは、自分の感情がどんな時に動くのか知っておくことです。

よく子供に対し、「相手の気持ちを考えなさい!」と言いがちですが、気持ちは目に見えないため、とても難しいです。
そのため、自分の気持ちをまずは把握することにより、他者にも同じように気持ちがあることが分かるのではないでしょうか。
感情

具体的には、例えばこのような教材を黒板に張っておきます。
まず朝に学校に来た時に全体に「今どんな気持ち?」と確認します。
(特に感情のコントロールが苦手な方に関しては、個別に事前に聞いておくことも良いです)

落ち着いていない人が多い場合は、全員でリラックスするためにヨガのポーズをしたり、2分間部屋を暗くして机に顔を伏せて落ち着いたりします。
もしくは、逆に朝にゲームなどをして発散することも良いです。

感情は我慢しようと思ってもなかなかできません。
我慢すればするほどストレスが溜まり、学校に行くことがしんどくなってしまう方もいます。

感情を我慢するのではなくて、自分の感情の動きを把握することによって、より適切な方法で感情を他者に伝えたり、自らクールダウンできるようになったりすることができます。
ぜひ試してみてください!

【連載】一人ひとりに合わせた学びを―Leafの実践共有― 第4回目「子どもを中心としたチームで取り組むこと」

このコーナーではLeafの実践を紹介しています。
学習教室Leafでは、子どもたちが「自分らしく生きる力」を身につけることを大切にしています。
一方で、子どもたちがLeafに来られるのは週に1回です。
子どもたちが本当に自分らしく生きていくためには、主な生活の場である、学校やご家庭との連携は欠かせません。

「連携」と言葉で言っても実際に実践することはなかなか難しいです。
大切なポイントは、
① ゴール(目的)を共有する
② 役割を明確にする
の2点です。

まずそもそもの目的が共有できていないとなかなか連携はできません。
Leafでは個別の指導計画を保護者の方と共に作成することにより、目的を共有します。
その次に大切なポイントは役割を明確にすることです。
目的を達成するために、
―本人が頑張るポイント
―保護者がご家庭で頑張るポイント
―Leafが担う役割
―学校で担う役割
これらを明確にする必要があります。

ここで、よく保護者の方の意向と学校の意向が異なり、対立構造になってしまうケースを聞きます。
最終的な目的は一緒なのに、アプローチ方法が異なるために、対立してしまうのです。

そうならないためにオススメしたいことは、チームで対話をする時に、視覚的に書きだすことです。
書きだすことで、伝えたいことがより明確に伝わります。

子どもに対する視覚支援のみでなく、大人に対しても視覚支援。
ぜひトライしてみてください。

京都大学にてイベント開催! インクルーシブ教育実現のアクションプランを考えよう

2015年 7/25(土) 13:00~17:00(受付:12:30~)

インクルーシブ教育についての概論、パネリストによる実践に焦点おいた日本における課題ディスカッション、学校の先生、教育研修者、保護者、医療関係者など多様な立場の人たちとの対話を通して、ご自身の実践アクションプランへつなげていただくセミナーイベントになります。ぜひ、新しく明日の実践へつながるインスピレーションやアイデア・プランが生まれる機会を会場にて体感ください。

共催:一般社団法人コアプラス
講師:野口 晃菜(のぐち あきな)株式会社LITALICO執行役員/筑波大学大学院博士課程
モデレーター:武田 緑
一般社団法人コアプラス代表理事/京都外国語大学非常勤講師
パネリスト:
・上條晴夫先生 東北福祉大学教授
・多賀一郎先生 追手門学院小学校講師
・平野智之先生 大阪府立高校教員
・木村彰宏先生 奈良市立小学校講師/認定NPO法人Teach For Japan

参加費:事前受付がお得です!
事前受付 4,320円[税込](7月23日締め切り)
当日受付 6,480円[税込]
※事前受付の方は、7月23日(木)までのHPウェブフォームお申し込み、所定口座へのお振り込みを原則とさせていただきます。

第2回インクルーシブ教育リーダー養成研修の日程とテーマ

2015年 8/8(土) 10:00~17:00(受付:9:30~)

理想的なインクルーシブ教育とは
グループに分かれ、理想的なインクルーシブな学校のビジョンを検討・共有します。

※本会終了後、講師と任意参加者で、懇親会を行います。
詳細・参加希望有無は、講習お申込み後にご連絡いたしますので、お気軽にお申し込みください。

詳細・お申し込みはこちら
第1回研修のレポートはこちら

第2回インクルーシブ教育中級者養成研修の日程とテーマ

2015年8月30日(日) 13:30~16:30(受付 13:00~)

行動面に困難さのある子どもへの支援
行動面により焦点を当て、Leafでの実践例を通して知識やスキルを習得いただく研修です。

第1回研修のレポートはこちら

(この内容は2015年7月21日配信メールマガジン「Leafマガジン」のバックナンバーになります。)

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