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発達障害とは

幼児期におけるアスペルガー症候群(高機能自閉症)の療育について
2015.08.27
  • 療育
  • アスペルガー症候群・高機能自閉症

アスペルガー症候群は広汎性発達障害の1つであり、自閉症スペクトラム(ASD)の一種とされています。知的障害や言葉の遅れがないため発見が難しい障害のひとつで、育て方について悩んでおられる保護さまも多いと思われます。しかしアスペルガー症候群の子どもは、保護者さまがその特徴や行動理由を正しく理解し、社会生活における困り感をフォローしながら素質を伸ばしていけば素晴らしい才能を開花させる可能性を秘めています。

幼児期に見られるアスペルガー症候群の特徴

幼児期に見られるアスペルガー症候群の特徴

一般に高機能自閉症とは自閉症のうち知的障害を伴わないものを指し、この内さらに言葉の発達に遅れのないものをアスペルガー症候群と呼ぶことになっています。知能にも言葉の発達にも問題がないため、幼児期のうちは保護者や周囲の大人がなかなかアスペルガー症候群の存在に気づかず、保育園や幼稚園に通うようになってから周囲と違和感があることを指摘されて気づくというパターンも多いようです。

保育園や幼稚園に通うようになってからも1人遊びが多い、集団行動が苦手といった兆候はひとりっ子の子どもの多くに見られますが、次第に環境に適合していきます。アスペルガー症候群の子どもは「ほかの子どもに関心が薄い」「特定の行動好む」といった特徴をより強く持ちやすいため、この頃から周囲の大人に「もしかして……」と疑問を持たれるようになる可能性が高いでしょう。

その際に「うちの子はそういう性格だから」「集団生活に慣れていないから」と保護者が判断し、「そのうち環境に慣れるだろう」と放置しておくと、後に子どもと保護者の双方が苦しむことになるかもしれないです。できるだけ早く医師の診察を受けることが大切です。

保護者さまの理解、保育園、幼稚園の指導者との連携と理解が重要

イギリスの児童精神科医ローナ・ウィングが自閉症の中核症状として定義した「ウィングの3つ組」という障害があります。これは、
・社会性の障害
・言語コミュニケーションの障害
・想像力の障害
というものです。親はこの3つ組を理解し、矯正しようとするのではなく、この3つ組による長所をどう伸ばすか、また集団生活や社会生活の中で不都合が起きないようにするためにはどうしたらいいかを前向きに考えたいものです。

他の子どもと同じように保育園や幼稚園に通わせる場合は、家庭と園との連携を密にし、アスペルガー症候群とはどのようなものかという理解を深めていきましょう。また下記のような接し方をしてもらうよう、先生方にお願いしましょう。
・他の子どもと特別扱いしない
・集団活動に無理に参加させない
・強く言い聞かせて矯正しようとしない(大声で怒鳴られるとパニック症状をおこす可能性があります)
・できるだけ具体的な指示を出す
・できるだけ環境や日課を一定に保つ
・言葉で理解させようとするのではなく、視覚的に理解できるように指導法を工夫する

「ほめて伸ばす」が療育の基本

アスペルガー症候群の子どもは、短所を指摘されたり叱られたりしても、何がよくないのかを理解できず、混乱してしまいます。
アスペルガー症候群はアーティストや学者にも多いといわれ、「3つ組」をうまく伸ばしていければ素晴らしい才能を開花させる可能性を秘めています。社会生活に適応させることは大切ですが、「長所をほめてさらに伸ばしていく」という接し方が療育の基本となるでしょう。
できるだけ早い段階で医師や専門家を交え、今後の療育の方針を決めていくことが、子どもにとって大切ではないかと思われます。

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