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発達障害とは

LD(学習障害)の原因はどこまで解明されている?
2015.09.17
  • 療育
  • LD(学習障害)

LD(学習障害)の原因は、親のしつけなどの問題ではなく脳の障害であることが近年の研究で分かってきています。また、学校現場や社会の中でのLDに対する理解も徐々に深まってきています。
現在、LDの原因は科学的にどこまで解明されているのでしょうか? また、LDと診断された場合に有効と考えられる具体的な療育方法についても併せてご説明します。

LD(学習障害)の種類と原因

LD(学習障害)の種類と原因

LD(学習障害)は、読字障害・書字障害(書字表出障害)・算数障害とその他の特定不能の学習障害に分類され、それぞれの障害によって原因に違いがあると考えられていますが、大きくは「脳や中枢神経系に何らかの機能障害が発生しているもの」と考えられています。

○読字障害および書字障害
読字障害では、文字を一つひとつバラバラに読んだり、文章を不自然な位置で区切ったり、読むことのできない文字を飛ばして読んだりという特徴(症状)が見られます。学齢期の小児の約1%に発生するとされています。

書字障害は特殊音節(小さな「ょ」や「っ」の書き間違いと書き抜かし、「は」と「わ」、「お」や「を」の識別ができない、「め」と「ぬ」など、形が似た文字を書き間違えるといった特徴が見られ、これらの症状は学齢期の小児の約4%にあらわれるとされています。

これらの原因はまだ特定されていませんが、医師によっては6番染色体および15番染色体との関連が原因ではないかと推測する人もいます。また、後頭葉の病変や半球の異常との関連が指摘される場合があります。第1度親近者(遺伝学における血のつながった親・子・兄弟)との遺伝の確率が高いのではないかといわれていますが、あまり詳細な研究はまだ進んでいません。

なお、米国では読み書き障害(発達性ディスレクシア)の子どもは、全体の5~17.5%に存在すると言われています。日本ではそれより少ないと考えられてきましたが、最近の研究によれば実際には米国とそれほど違いはないというデータが蓄積されつつあります。

○算数障害
原因はまた特定されていませんが、遺伝因子に一部関連があると考えている医師もいます。また、障害が想定される脳の部位は右半球の主として後頭葉領域です。

LD(学習障害)の具体的な療育方法について

○読字障害の療育
読字障害の治療では、「文字と音を関連付けておぼえる」という療育がおこなわれます。文字単位からスタートし、音節、単語……と拡大していきます。また、本人および保護者に対するカウンセリングによる精神療法が施される場合もあります。

○算数障害の療育
算数障害の治療では、数の概念を根気よく繰り返し教え、計算の反復練習をするなどの療育がみられます。また、何かを達成したらほめるといった達成感を満たす方法も有効とされています。

○書字障害の療育
文法を簡単なものから根気よく繰り返し教え、つづり方や作文などの反復練習をします。個人の得意・不得意や達成度に合わせて個別に指導レベルを変える必要があります。

なお、これらの療育の大半は小学校修了の時期までに修了するケースが多いのですが、障害が重篤な場合は中学校や高校まで支援が必要になる場合もあります。

早期の適切な療育によって回復を助けることが重要

ここで述べたように、残念ながらLDの原因は医学的に特定されていません。しかしLD(学習障害)が認識されれば、上記のような適切な療育を早くから施すことで、自分と周囲との違いや劣等感を意識することなく、また、学習に対する強い苦手意識を生じさせることもなく、回復が容易になるといった可能性が期待できるのではないでしょうか。
なお、近年の研究では、学習には「基礎となる能力」が必要であり、必ずしも読み書き・計算に早期から取り組む、いわゆる「天才教育」のようなものが有効とは限らないという考え方が一般化しています。
幼児期には、こうした学習よりも、保護者や周囲の大人との関わりや遊びを通じて認知能力や言語力を育てることが大切でしょう。

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