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発達障害とは

[連載第2回] 居心地の悪い家庭環境と半生/LITALICOジュニア指導員
2016.04.18
  • 当事者メッセージ

※本文は「地域連携交流会」での当事者の方の講演をもとに、一部を再構成しています。
※連載第1回はこちら
語り手は発達障害の二次障害として統合失調症の診断を受けたYさん(男性)
発達障害とは
LITALICOワークスを利用後、 LITALICOジュニアで指導員として働いています。

はじめに

昨年の6月まで実家で暮らしていましたが、父親からの精神的虐待がひどくなり、市役所の方と話し合いをした結果、1人暮らしをすることになりました。幼少期から父とは折り合いが悪かったのですが、父は仕事などで家にいないことが多く、接点があまりなかったことが救いでした。母は44歳の時に統合失調症を発症し、それをきっかけに仕事を辞めました。母は思いやりがあり、唯一私に優しくしてくれたのですが、仕事を辞め父に生活面で頼るようになってから、私の味方ではなくなりました。私に優しくすると父に文句を言われたり、嫌がらせをされたりするからです。妹も父と性格がよく似ており、私や母と仲が悪かったです。

小学生時代

小学生では交友関係が広く、衝動的に活動していました。3年生から習字、4年生からそろばん、5年生から学習塾に通いました。
授業を集中して聞けない私は、授業中に自分で教科書を読んで予習しながら授業を受けていました。その他の工夫としてはできるだけ発言をしたり、教師と一緒に授業をつくったりするようにしていました。学習塾では要点の説明、暗記、小テストを繰り返し、非常に進み方が速かったので、自分に合っていたようです。
今考えると学校や塾の先生は、私の特性を理解してくれていたように感じます。他の子が同じことをしても私だけあまり怒られなかったり、私にだけしっかり状況を論理的に説明してくれたり、どのように言えば伝わるかをしっかりアセスメントし、それが支援に反映されていたように思います。
小学校の頃の夢は「全ての人が幸せに暮らせる社会にする」でした。

 

中学・高校生時代

学習塾のおかげで家では勉強しなくてもテストで良い点数が取れていました。(中学最初のテストで340人中19位)。しかし、中学2年生で学習塾を辞めた後、悪い友だちと夜遊びするようになり、学校は基本的に遅刻していました。夜遊びの原因は家庭環境が悪く、家に居づらかったからです。
高校は公立高校の大学進学コースで、入学時の偏差値は60くらいでした。高校2年生のころから欠席が目立ち不登校になりはじめ、出席日数もギリギリで卒業しました。私のような画一的な教育システムが合わない人間は、LITALICOジュニアのように個性を伸ばす教育でなければ、社会システムからはじき出されてしまいます。もし自宅で自分の好きな勉強ができる環境があれば、私の人生はまた違っていたかもしれません。
家庭や学校に居場所がなかった私は、大学の清掃や生協の片づけのバイトをはじめました。上司や先輩、同僚に非常に恵まれ、高い評価を受けられたことにより、仕事が好きになりました。バイト先という心のよりどころができたことは大きかったです。

20代

20代前半はフリーターをしていましたが、下積み経験をしてみたかったので、あえてこの道を選びました。カラオケ店員や、引っ越し、警備員……。
どこでもリーダーや教育係をすぐに任され、頼りにしてもらえたので、どんどん仕事が好きになりました。私生活では彼女や友人にも恵まれ、毎日が楽しい日々でした。その後、中古ゴルフクラブショップの正社員になりました。様々なポジションを任され、しっかり結果を残したことにより、どんどん出世していきました。しかし、私が尊敬していた上司が退社したため私もそれを追うように退社しました。
その後、家電量販店の販売(派遣社員)を半年ほどして、やめてから数ヶ月の間、何もしない生活をしていたら、統合失調症を発症し、すぐに入院しました。3週間で退院したものの、しばらくして勝手な判断で薬を飲むのをやめると症状が悪化しました。そして、2度目の入院(3ヶ月)をしました。このころはまだ自分自身の障害を受け入れられていませんでした。2度目の入院では大量の薬を処方され、睡眠時間は1日20時間を超えました。その後、睡眠時間を12時間以内におさめるまでに5年かかったので、勝手に薬を飲まなくなった代償はとても大きかったです。
退院後、健常者に戻ることを諦め、障害者として生きていくこと、すなわち自分の障害を受け入れることを決心して、障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳を取得しました。そして、このときにもらった案内のしおりに相談施設が載っていたので電話をし、そこに通うことを決めました。また、何事も経験だと考え、そのときの主治医が社会復帰に後ろ向きだったので説得材料として作業所にも通うことにしました。

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