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発達障害とは

学習障害とRTIモデル
2015.3.12
  • 療育

「RTIモデル」という言葉自体、なかなか聞き慣れないかもしれませんね。アメリカで取り入れられている学習障害の判定方法のひとつです。
今回は「学習障害とRTIモデル」についてご紹介したいと思います。

RTIモデルとは

RTIモデルとは

RTI(=Response To Intervention)モデルは、学習上のつまずきが見られるお子さまに対して、徐々に指導・支援を行ってその反応を測ることにより、どのような支援が必要なのか(もしくは必要ではないのか)を客観的に判断していく診断モデルのことを指しています。
RTIモデルでは、通常3層構造の教育的介入が想定されています。

 

第1段階では、通常学級においてすべてのお子さまを対象に質の高い指導を実施します。学習障害のお子さまを限定対象とせず、すべてのお子さまを対象としています。ここで成長に十分な伸びが見られない場合、通常学級での指導に加えて、第2段階として少人数での補足的な支援が追加されます。それでも十分な伸びが見られない場合には、これらに加えて第3段階として個別的な支援を追加します。このように徐々に支援を追加しながら、お子さまにとってどのような支援が必要なのかを客観的に判断していきます。

RTIモデルの日本での適用

現在の日本では、学習障害を「聞く・話す・読む・書く・計算する、または推論する能力うち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すもの」とし、著しい困難=1~2学年以上の遅れとしています。つまり、1~2学年も学習が遅れてはじめて「学習障害である」「支援が必要」と判断されるのです。
対してRTIモデルは、通常の学校教育の中で適用されます。通常教育の質の向上を前提としたうえで、その通常教育の中で指導の効果を見ながら支援を更新・追加していくので、早期から支援を開始することができます。

LITALICOジュニアに通う学習に著しい困難さを抱える子どもたちの中には、これまで受けてこられた教育・指導の方法が「自分の得意な学び方と合わない」ことによりその困難さが増大しているように見受けられるお子さまもいます。学習の遅れが大きくなる前に、普段通っている学校で自分に合う学び方で学べていたら……困難さは軽減されていたかもしれません。

RTIモデルの適用は日本ではまだまだ広まっていないのが現状です。
これにはいくつかの理由や課題がありますが、そのひとつは「選択肢の少なさ」です。
RTIを通常教育の中で適用していくには、お子さま一人ひとりの学びの状態を「評価する基準」と、基準に達しなかったときに学び方があっていなかっただけかもしれないと考えて別の方法を試せる「他の教え方・教材教具」のバリエーションが多くあり、教師がお子さまに合わせて選べる仕組みが必要です。
日本にはまだこの選択肢が少なく、通常の学級運営の中で実施することに高いハードルがあることも事実です。選択肢を増やし、教材や仕組みを整備しながら、通常教育の中でできる方法を探していくことが、RTIモデルを日本で適用するための1歩になると考えます。

まとめ

今回はRTIモデルについてご紹介しました。少し難しい内容も多かったと思いますが、ポイントは「通常教育の中で適用・開始すること」「効果を確かめながら支援を追加・更新していくこと」「選択肢があり、実行可能な方法を探していくこと」です。
LITALICOジュニアでは、お子さまが主体性をもって、得意な学び方で学ぶことを大切にしています。どういうインプット・アウトプットが得意か。どういう場面・設定でモチベーションが上がるか。
それをお子さま一人ひとりから教えてもらうために、1つのテーマに対して複数の学び方や教材を用意します。学び方はお子さまの数だけあり、その学び方が合うかどうかを知っているのはお子さま自身のみです。RTIモデルの考え方のように、指導の中で効果を確かめながら支援を更新・追加していくことで、お子さまに合う学び方を一緒に探し、その試行錯誤を保護者さまや学校の先生方と共有したいと思っています。LITALICOジュニアの外でもできる方法を探すことが、学びの選択肢を広げることにつながると信じています。

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