LITALICOジュニアは、お子さま一人ひとりのニーズや特性に合わせて言葉の発達や友だちとの関わり、ソーシャルスキルアップをメインとした授業を通して、発達が気になるお子さまをサポートしている教室です。

 

「気にはなっているけど、具体的にどんなことがしてもらえるか分からない」「子どもが楽しく通えるか不安」という方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、LITALICOジュニアスタンダードコースの体験授業の様子をお届けします!

LITALICOジュニアスタンダードコースってどんなところ?

LITALICOジュニアスタンダードコースは、通所受給者証を使って通うコースで、児童発達支援と放課後等デイサービスの2種類があります。

 

それぞれ対象年齢が異なり、児童発達支援は0歳から年長のお子さま、放課後等デイサービスは小学1年生から高校3年生のお子さまを対象としています。

 

スタンダードコースでは、10人前後のお子さまが同じ空間内で過ごす「集団の場」と個別指導を組み合わせた合計3時間程度の支援をおこなっています。(※)

 

体験授業では、豊富な知識や経験に基づき、一人ひとりのニーズに合わせて、楽しく学べるような工夫がされた授業を実際に体験できます。

 

※お子さまの状況やニーズに応じて1.5時間などでの支援提供もしております。詳しくはお問い合せ時におたずねください。

体験授業を受けてくれるBくん(仮)のプロフィール

今回体験授業を受けるのは、保育園通園中の5歳の男の子Bくん。保育園でお友だちに手が出てしまうことがあり、「お友だちに手を出さずに仲よく過ごせるようになってほしい」というご両親の思いから、LITALICOジュニアスタンダードコース・児童発達支援の体験に来てくださいました。

 

体験授業前にお母さまにお話を伺いました。

 

「Bは手が出てしまうこと以外にも、眠くなると怒りっぽくなったり、落ち着きがないところもあるんです。」

 

LITALICOジュニアスタンダードコースの体験授業では具体的にどんなことを体験できるのか、Bくんの1日体験の様子をご紹介します。

悩み相談しながら困りの整理ができる!事前インテーク

体験授業を申し込むと希望の教室から電話があり、体験授業の内容やその後の流れについて説明があります。またお子さまの困りごとを先生が丁寧にヒアリングをします。(※教室やご状況によって、当日おこなわれる場合もあります。)

 

先生は、お母さまからBくんの様子や好きなもののお話を聞いて、

「好きなことがたくさんあって素敵ですね!注意が逸れやすいのは、興味の幅が広いということも関係してるかもしれませんね。」

「お母さまに手が出やすいのも、お母さまやお家が安心できる場だからこその行動なのかなと思いました。お母さまが汲み取ってくれるからBくんも安心できるんでしょうね。」

などお子さまのいい面もしっかり分析してくれます。

 

お母さまは、「先生がいろんな視点から質問してくださって、質問の内容もとても的確で、あ、そういえばそうだなと答えながら思うこともたくさんありました。

 

「あとは、いろんなお子さまを見てきたから分かるんだろうなと、先生の専門性の高さを感じました。とにかく話していてとっても安心感がありました。」と話されていました。

 

事前のお電話について先生からもお話を伺いました。

 

「困りごとは同じでも、その要因はお子さまによってそれぞれです。ですので、より細かくお話を聞きながら、考えられるたくさんの要因のうち、お子さまの困難さはどこにあるのか、困りごとの根底にある要因を見立てていきます。

 

体験授業で見るべきポイントについて、「お子さまのこういうところを見ていきましょう」というように提示してもらえるので、お母さまも同じ目線で、体験授業を見ることができます。

お子さまの様子に合わせてカスタマイズ!実際に授業を体験!

今回体験授業を受けたのは、LITALICOジュニア川崎駅前教室。教室は明るくカラフルで楽しそうな雰囲気。集団授業もおこなわれていることもあり、教室ではお子さまの賑やかな声が聞こえてきます。

 

お母さまと教室にやってきたBくん。数日前まで風邪をひいていたこともあり、体調が万全ではないとのこと。お母さまと離れるのが難しく、予定していた集団授業のお部屋に入ることができません。

 

そこで、先生はタブレットで集団のお部屋の様子を見ることを提案。「ここでお友だちがどんなことしてるか見られるんだよ。」とタブレットを見せると興味津々のBくん。徐々に笑顔が見られました。

 

先生とほかの教室を一緒に探検したり、好きなもののお話をしていくうちに、Bくんは先生とすっかり打ち解けていました。

 

集団授業に入って体験を受けられる予定でしたが、予定を変更し、このまま個別でおこなわれることに。最初お母さまと離れることが難しかったBくんも、先生と2人でお部屋で過ごすことができました!

 

先生から好きなものを聞かれると答えたり、「これはどうかな?」「こうやってあそぼう!」と自分からもたくさんお話しする姿がみられました。

 

 

このように、お子さまの状況に合わせて、体験できるのは安心ですね。最初はお母さまと離れるのも難しそうだったBくんがここまで楽しそうに過ごせたのはなぜなのか、先生に伺いました。

 

「体験授業は、お子さまのご様子をみて、必要に応じて形を変えておこなうこともあります。それは、まずはお子さまに楽しかったなと思ってもらうことを目的にしているからです。そのために、お子さまの興味がありそうなおもちゃを用意したり、お子さまが興味をもたれたものは積極的に共感したりしながら、まずは『楽しい場所だ!』『褒めてくれる人だ!』と思ってもらえるような関わりを意識しています。

 

「ご家族と離れることが難しいお子さまの場合は、最初はご家族と一緒にお部屋に入って授業をしたり、Bくんのように個別で体験をおこなったり、お子さまに負担なく授業をおこなうようにしています。」

 

 

また、Bくんとあそびながらも、Bくんの得意不得意や事前に立てた見立てがあっているかなどを見ながら授業をしていたという先生。ただあそんでいただけではありません。では、先生は具体的にどんなことをされていたのでしょうか。

 

「隣の部屋の音を気にしていたり、先生の持っているシートのにおいを気にしている様子から、もしかしたら感覚の過敏さがあるのかもしれないなと思いました。」

 

「また、力いっぱいおもちゃを押す様子があったので、力のコントロールに苦手さがあるのかなと感じたので、「そっと押すとうまくできるよ」と声をかけると、上手に力をコントロールできていました。このように、お子さまの困りごとはどんなところにあるのか、どういう声かけをしたら解消できそうかを考えながら接していました。

 

お子さまも楽しく過ごせている状態で、困りごとの根底にあるもの、どういう支援や関わり方でそれが解消できそうかを専門的な視点で見てもらえるのはうれしいですね。

 

また、先生があそびの中でも、「教えてくれてありがとう」「先生のお話聞いてくれてありがとう」などBくんの一つひとつの行動を見逃さず褒めている姿が印象的でした。

体験授業の様子はリアルタイムで視聴できる!

体験中は、教室に取り付けられているカメラで授業の様子をリアルタイムで見ることができます。通うことになった場合は、授業の様子をご自宅や出先などどこからでも見ることができるとのこと。

 

教室を利用されている方からは、「家事をしながら様子が見られるので時間を有効活用できてうれしい!」といった声も寄せられているそうです。

お子さまの困りの要因や関わり方のアドバイスを教えてもらえる!

体験後には、授業中お子さまにどんな様子が見られたか、どんな対応をすれば困りごとが解消できそうだったか、などについてお話があります。

 

Bくんの体験授業について、先生からは「人も場所もはじめてのところで見通しがたっていなかった中、2、30分でこれだけ慣れることができたので、事前に情報が分かるとBくんのいいところがたくさん発揮できるかもしれないですね。」とお話が。

 

安心できる人や場所があればスキルを発揮できること、見通しがたてば安心して参加できそうなことなど、今後ご家庭でも試せそうなアドバイスがあると、体験だけでも来てよかったなという気持ちになりそうですね。

 

的確なアドバイスをしてくれる先生に、お母さまから進学に向けての相談も。

「園での様子があまり分からないんですが、手が出てしまうという話は聞いているので、小学校進学に向けて今のままで大丈夫か心配で……」

 

先生からは「小学生になったときに、通う小学校を事前に見ておいたり、学校の先生と面談をしておくと、どんなことをするところかが分かっていると安心して通えるかもしれないですね。」とアドバイス。

 

また、「園の様子が分からないと不安ですよね。LITALICOジュニアでは保育所等訪問支援をおこなっているので、指導員が園を訪問してお子さまの様子を見てお母さまに共有したり、LITALICOジュニアでうまくいった方法を園の先生と共有したり、連携することもできるので、一緒に活用されるのもおすすめです。」と、実際のサービスを使ったときのイメージがわくような説明も。

 

体験後にどんなお話をされているのか先生からもお話を伺いました。

 

「体験授業後は授業の振り返りとともに、どういうスキルを獲得すれば過ごしやすくなるかといった個の側面と、どんなふうに環境面を整えてあげれば過ごしやすくなるかといった環境の側面のそれぞれで、LITALICOジュニアではどんなアプローチができそうかといったことをお話ししています。

体験授業を終えて

体験授業後、お母さまにお話を伺いました。

 

「とにかく褒めて、とにかく居心地のいい居場所をつくることに全力を尽くしてくれる先生がいるという安心感がありました。園で怒られて、家でもうまくいかなかった日も、ここでは絶対に褒めてもらえるということが、子どもの力になるんじゃないかと思いました。体験授業の1回だけでも、子どもが成功を実感して積み重ねていける『成功体験の場』だと実感できました!

 

「親としても、自分の子どもを可愛がってくれて肯定してくれる先生方がいるだけですごく気持ちが楽になるなと思いました。」

 

「ほかにも、『感覚過敏はありますか?』という質問をされたのですが、まさに聴覚過敏気味なのが気になっていたので、『体験の時間だけで見抜くのがすごい!プロの目ってこういうことだ!』と実感しました。」

 

Bくんは体験が終わってからも「もっとあそびたかった….みんなでご飯食べに行く!」とお話しされていたり、「次はいつ行く?」とお母さまにLITALICOジュニアのパンフレットを持ってきてくれるそうです。Bくんが楽しめた様子が伝わってきますね!

 

「子どももとっても楽しかったみたいです。親としては子どもが楽しいというのであれば、じゃあ行こうか!という気持ちになりますね!」とお母さまもお話しされていました。

 

LITALICOジュニアスタンダードコースは、お子さまが楽しみながら学べる場所なのですね!教室によってはすぐに体験授業を受けられる場所もあるそうなので、気になった方はまずは問い合わせてみることをおすすめします!

先生に聞く!体験授業を受けると何が分かる?

LITALICOジュニアスタンダードコースの体験授業を受けるとどんなことが分かるのか改めて先生にお伺いしました。

 

「LITALICOジュニアスタンダードコースの体験授業は、実際の集団指導を受けられるので通ってからの様子がイメージしやすいと思います。また、体験授業後には、指導員の視点から見たお子さまの様子をお伝えしているので、お子さまの新たな強みを知ることができるかもしれません。

 

「そして、今後どうすればいいか手立てが分かるので、やるべきことの整理がしやすくなるのも体験をおすすめするポイントですね。」

 

 

何をするべきか、今どのステップにいるのかが分かるだけでも体験授業を受ける価値がありそうですね!保護者さまのお話を聞く先生のあたたかい雰囲気がとても印象的ですが、どんな気持ちでご家族を迎えられているのか聞いてみました。

 

「保護者さまは、さまざまな困りごとやお悩みがあって相談してくださっていると思うので、まずはその気持ちをしっかり受け止めたいなと思っています。そして、ちがう側面から見るとお子さまの素敵な強みを知っていただき、お子さまと関わる時のヒントになればいいなと思っています。

 

「たとえば、園などの集団の中では『できていない』と判断されてしまっても、大人になって広い世界に出たときには、お子さまの強みが発揮されることもあります。」

 

「LITALICOジュニアでは、困りごとを解消するために必要なスキルの獲得をサポートしているのと同時に、お子さまの強みを伸ばすことも心がけています。お子さまには強みを伸ばしながら、いずれはお子さま自身が自分のもっている強みを理解して発信できるようになるといいなと思っていますし、保護者さまにもお子さまの強みにあらためて気づいてもらえたらいいなと思っています。」

 

お子さまが楽しみながら必要なスキルを獲得できるように、指導員みんなでご家族をサポートしてくれるスタンダードコース。気になった方はまずはお問い合わせしてみるのがおすすめです!

LITALICOジュニアスタンダードコースの体験授業のまとめ

教室ではどんな授業を受けられるのか、利用したときの様子をイメージできるLITALICOジュニアスタンダードコースの体験授業。

 

集団生活の中での困りごとや、学習でのつまずきなど、お子さま一人ひとりの課題に合わせて集団指導と個別指導を受けられるスタンダードコースの体験授業であれば、お子さまの困りごとの解決の糸口が見つかるかもしれません!

 

体験授業では、利用するにあたっての疑問点や不安なことも相談することができるので、気になった方はぜひお気軽にお問い合わせください。