パーソナルコースのアセスメントパック
アセスメントパックとは
アセスメントパックでは、授業を通してお子さまのスキルや特徴、得意・不得意・関心事を把握・分析し、一人ひとりに合わせた学習計画を作成します。行動の特徴、獲得スキル、感覚の特徴を知ることでお子さまへの接し方が分かり、環境調整の仕方を知ることでお子さまがスムーズに生活するためのサポートがしやすくなります。
また、お子さまの行動上で起きているさまざまな問題の優先順位が分かり、そのとき一番解決が必要なことからアプローチすることができます。
お子さま一人ひとりの特徴やスキルをさまざまな⻆度から理解し、「過ごしやすさ」「学びやすさ」を一緒に見つけませんか?
アセスメントパックでわかること
スキルの獲得状況
年齢に限定せず、乳児から中高生までのステージで、お子さまの今のスキルの獲得状況を確認します。
- ・身辺自立
- ・生活の自立
- ・数理的処理
- ・問題解決思考
- ・発信/表現
- ・自己主張
- ・受信/読取
- ・他者理解
- ・セルフコントロール
- ・集団参加
(合計10項目)
感覚の特徴
感覚の特徴(刺激の受け取り方)を知って、指導上の工夫を見つけます。
- ・触覚の過敏性
- ・味覚/臭覚の過敏性
- ・自分の身体の動きに対する過敏性
- ・刺激に対する感じ方の弱さ
- ・音を選びながら聞き取る能力
- ・身体をコントロールする能力
- ・視覚/聴覚の過敏性
(合計7項目)
行動の特徴
行動上の問題を観察・分析し、お子さまにとって優先度の高い支援を検討していきます。
- ・攻撃的な行動
- ・多動な行動
- ・不安や抑うつ的な行動
- ・友だち関係を構築する行動
- ・社会性のある行動
(合計5項目)
認知特性
お子さまの認知の特徴を日常場面を振り返りながら見つけ、関わり方のコツを検討していきます。
- ・認知処理の特徴
- ・注意の特徴
- ・覚え方の特徴
環境調整の仕方
お子さまを取り巻く環境を分析し、お子さまが過ごしやすく力を発揮しやすい環境の整え方を検討していきます。
- ・ご家庭でのサポート方法
- ・ご家族がサポートしやすくなるための工夫
- ・園・学校での過ごしやすさの工夫
- ・園・学校との連携方法
- ・地域資源の活用方法
なぜ感覚の特徴や環境調整の仕方を知ることが大切なの?
お子さまの生きづらさや困りごとの背景をつかみ、お子さまの特徴に配慮しながらお子さまにとっても周りにとってもストレス少なく、楽しくスキルを獲得できるサポートの仕方を探すためです。
たとえば、お子さまになにかお願いするとき、どういう伝え方をすることが多いですか?声がけだけでうまく伝わらず、「お願いしたけどできていなかった」ということはありませんか?
お子さまの特徴を理解し、ひと工夫することで伝わりやすくなる場合があります。
たとえば、耳からの情報の取捨選択が難しいという特徴があるお子さまに、テレビやゲームなど他の音が鳴っている状態で「お願い」と声がけをしても、うまく意識を向けることができず聞き流してしまいます。
そういう場合は、メモに書いて声がけすることで、「お願いされている」と意識をしやすくなります。
また、同じ困った行動でも、その行動が現れている原因は一人ひとり異なることがあります。
例えば、ショッピングセンターに買い物に行くとかんしゃくが起きやすいケースで、あるお子さまは、耳から入る情報の取捨選択が苦手で、人が多くいる場所ではストレスがたまりやすかったから、という場合もあれば、あるお子さまは触覚への感覚が鋭く、人の多いところだと人とぶつかり触れてしまうことでストレスに感じていたからという場合もありました。
このように感覚の特徴や行動の原因はお子さま一人ひとりで異なります。感覚の特徴や行動の原因が分かることで、その子にあった手立てが見えてきます。
そのためLITALICOジュニアでは、
実施の流れ
※実施の順番が変更になることがございます。
- 事前アンケートの
ご提出 - まずは3つのアンケートにご回答いただきます。
①現状のお子さまのスキル段階のアンケート
②感覚の特徴をつかむアンケート ③お子さまの行動に関するアンケート
- 1回目お子さまへの
アセスメント授業 - 遊びや机上課題などを通して、あらかじめヒアリングしたニーズ(身に付けたいスキルにまつわる項目)を、順番に行動観察して、スキルの獲得状況を確認していきます。また、感覚の特徴や行動面の特徴も観察します。
- 2回目保護者さまへ
環境面のヒアリング - お子さまを取り巻く環境を保護者さまに伺って、現状の整理、分析をおこない、お子さまが過ごしやすく力を発揮しやすい環境の整え方を検討していきます。
- 3回目保護者さまへの
報告書のお渡しと面談 - 事前アンケートと授業実施での行動観察を通して、分析したお子さまの特徴や、サポートの優先度を報告書でお渡しします。また、お子さまが今身に付けたいスキルの優先順位もお伝えします。
受講された皆さまの声
集中できる方法を知り、家でも宿題に集中できる時間が増えました。
椅子に座っていると、いつも椅子をガタガタしたり、身体を動かしたり、授業中もまったく集中できずに困っていました。刺激の受け取り方が弱いという感覚の特徴があり、それを補うために自分から刺激を求めているのだと知りました。授業に集中して取り組める具体的な方法を教えていただけたので、家でも取り入れ、宿題に集中できる時間が増えました。
子どもの特性を理解できたので、
適切な接し方ができるようになりました。
新しい場所に行くと、親から離れません。いつもの活動の流れと違うことをしようとすると嫌がり、柔軟に生活できず困っていました。身体の動きへの過敏さが強く、自分の身体の動きを予想しにくい環境にストレスを感じやすいため、変化を嫌がる傾向があることを知りました。今は無理強いをしないで、余裕のある時に活動に慣らすようにしています。