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「ADHD(注意欠陥多動性障害)と遺伝との関係性」

ADHDとは、AD(注意欠陥)とHD(多動性障害)を特徴とする発達障害の1つです。
患者数は調査によって差がありますが、小児の約3~7%はADHDといわれているように決して珍しい障害ではありません。早い場合は4歳頃までに兆候が表れて、7歳頃までにはADHD(注意欠陥多動性障害)の症状が顕著に見られるようになります。ただし、知的発達の遅れをほとんど伴わないことから、成人になってはじめて診断を受ける人も多いようです。ADHD(注意欠陥多動性障害)の原因は脳にあるといわれていますが、発症にいたる原因は解明されていません。

ADHD(注意欠陥多動性障害)は「脳機能の障害」と考えられています。しかし、なぜ発症するのかはまだ解明されておらず、要因としては胎内環境の異常、出産時などにおける頭部外傷、妊娠中のアルコール・たばこ・ドラッグの摂取などのほか、脳の前頭葉などにドーパミンの機能障害が見られることから遺伝的要因もあると考えられています。
砂糖や食品添加物を過剰摂取すると衝動性が現れる子どもがいるため、食品がADHD(注意欠陥多動性障害)を発症させているのではないかと疑う人もいるようです。しかしADHD(注意欠陥多動性障害)は先天的な脳機能障害なので「食品は原因ではない」と研究で明らかになっています。
また妊娠中に特定の治療を受けたり、ビタミンなどの栄養素を摂取したりすることでADHD(注意欠陥多動性障害)を予防できると主張する医療機関もあるようですが、実際には効果がないことが分かっています。逆に胎児へ悪影響を与えてしまう可能性があるので、もし治療を受ける場合には主治医とよく相談してください。

ADHDの特徴とよく見られる行動はこちら

ADHD(注意欠陥多動性障害)は遺伝する?

ADHD(注意欠陥多動性障害)には不注意優勢型、多動性・衝動性優勢型、混合型の3タイプがあるといわれており、多動性・衝動性優勢型の場合、男児に発症する確率は女児の約2~9倍です。ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもの脳を見ると、神経伝達物質に異常がみられることから「遺伝する可能性がある」と考えられています。ただし、必ずしも発症するわけではないという点に留意しなければなりません。父親や母親のどちらかにADHD(注意欠陥多動性障害)がある場合でも100%の確率で発症するわけではないため、遺伝性というよりは家庭によっては多く見受けられる障害だといえるでしょう。

トレーニングで不注意・多動を抑える

ADHD(注意欠陥多動性障害)の認定には「不注意・多動性が見られる」「対人関係や学業に関わる機能に障害がある」「家庭や学校などの日常生活に影響が出ている」など、多くの要素を満たす必要があります。またADHD(注意欠陥多動性障害)といっても重度なものもあれば、軽度なものまで様々です。
お子さまにADHDの傾向が見られた場合、心配になるのは当然のことですが、過剰診断にはくれぐれもお気をつけください。不注意(気が散りやすいなど)や多動性(じっとしていられないなど)は幼い子どもにはよく見られる行動です。子育ての環境によってはADHD(注意欠陥多動性障害)ではないのにも関わらず、ADHD(注意欠陥多動性障害)に似た行動をとることもあるので過剰な心配はしないようにしましょう。ADHDと診断を受ける年齢のピークは8~10歳までといわれているように、お子さまの成長を待ってから判断をするのもひとつの方法といえます。
お子さまが授業中などに歩き回ってしまう場合や、物忘れが多い場合は、ソーシャルスキルトレーニングをすることで症状を抑えることができます。薬物療法と違って副作用がないため、安心して受けていただけます。「ADHDかな?」と思われた際は、LITALICOジュニアにご相談ください。

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