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「 幼児期におけるASD(自閉スペクトラム症)の療育について 」

ASD(自閉スペクトラム症)の診断や傾向のあるお子さまは一人ひとり成長の仕方やスピードが違います。そのため、どのようにお子さまの成長を促していくべきかお悩みになる保護者さまは少なくありません。1歳6ヵ月児検診や3歳児検診などで幼児期にASD(自閉スペクトラム症)の特性や傾向があると伝えられることも多くあります。今回は幼児期におけるASD(自閉スペクトラム症)のお子さまへの療育(発達支援)方法についてご紹介したいと思います。

幼児期に見られるASD(自閉スペクトラム症)の特徴

ASD(自閉スペクトラム症)の特徴として、社会性と対人関係の障害、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味の偏りがあげられますが、発達の程度や年齢によって、その表れ方が異なってきます。しかし、乳児期はもともと発達的に意思疎通がほとんど発生しないため、保護者さまも気づかないというケースが珍しくありません。幼児期に入ってくると保護者さまやきょうだい、周囲の人との関わりを通して下記のようなご様子が見られた場合は、念のため医師や保健師に相談することをおすすめします。

・人への興味が薄い
他者に関心をもつといったことが難しいお場合があります

・ことばの発達がゆっくり
ことばの発達はお子さまによって大きな差があります。ことばの発達が遅れているからといって必ずしもASD(自閉スペクトラム症)とは断言はできません。しかし、意味のある言葉をなかなか話さなかったり、同じ言葉ばかりを繰り返したりする場合は発達の偏り等の可能性もありますので、医師や専門機関など相談してみましょう。

・クレーン現象
他人の手を使って物を指さしたり、物を取ろうとしたりすることを「クレーン現象」といいます。ただし、幼児期のお子さまには時折見られる現象です。クレーン現象があるからといって必ずしもASD(自閉スペクトラム症)だとは言えません。

幼児期におけるASD(自閉スペクトラム症)の療育

幼児期における自閉スペクトラム症支援の重要なことの一つとして気付いた段階でその子に合ったサポートをしていくことが挙げられます。
幼児期の頃からお子さまの発達に合わせた療育(発達支援)をはじめることで、少しずつできることが増えていきます。また、お子さまが持っている能力をさらに高めることができる可能性もあります。

1.やってみようを引き出す働きかけ
お子さまが療育においてさまざまなことにチャレンジするためには、お子さまの「やってみよう」を引き出すことも大切です。
たとえば、電車が好きなお子さまは電車ごっこ、数字が好きなお子さまはビンゴゲームといったように、お子さまの好き・興味関心を活かした活動を通してコミュニケーションやルール理解などの獲得を目指します。

2.難しい活動や課題については補助を付け足すことで工夫する
できないことに対して何の補助もなくできるようにすることは難しいです。そのため、まずは一緒にやって徐々に一人でできるように補助付きで一緒に取り組むことをおすすめします。

3.できたことに着目しポジティブな関わりをする
お子さまが少しでも課題をクリアできたときは、「すごいね!」「やったね!」といった褒めことばや、くすぐりや抱っこなど、お子さまが好きな活動を取り入れましょう。 このような関わりが、「できた!」「もっとやってみよう!」といった達成感や意欲に繋がります。

 

LITALICOジュニアでは、保護者さまとご相談しながら、一人ひとりのお子さまの好き・興味関心を活かした活動を通して、お子さまの成長をサポートしています。ご家族の皆さまと前向きに発達支援に取り組むためにも気になることがありましたら、お気軽にご相談下さい。

【参考資料】

*書籍
『よくわかる障害児保育』尾崎庸子、小林真、水内豊和、阿部美穂子編著、ミネルヴァ書房/刊
『ダウン症児のことばを育てる-0歳から生活の中で-』池田由紀江、菅野敦編著、福村出版/刊

監修者:博士(障害科学) 野口晃菜

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