指しゃぶりはいつからいつまで?やめさせる方法や歯並びへの影響を紹介

子どもが指しゃぶりをなかなかやめない場合、「歯並びに影響があるのでは?」「心理的になにか理由があるのでは?」などと心配になる保護者の方もいるかもしれません。

指しゃぶりは発達上の自然な行動であるとされていますが、いつまで続くかについては個人差があります。

 

この記事では、一般的に指しゃぶりをいつからいつまでするとされているのかについて説明します。指しゃぶりの歯並びへの影響、やめさせるタイミングや、指しゃぶりなど子育てで悩んだときの相談先についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

指しゃぶりはいつからいつまでする?

指しゃぶりはいつからいつまでする?

指しゃぶりは、主に乳幼児期の赤ちゃんや子どもが指を吸う行為を指して使われることが多い言葉です

指吸い」といわれることもあります。

 

赤ちゃんの発達には個人差があるため、指しゃぶりをいつからいつまでするかは赤ちゃんにより異なります。

一般には指しゃぶりは生後2〜4ヶ月ごろからはじまり、成長とともに自然に減っていくとされています。

指しゃぶりは発達の過程で現れる現象の一つであると考えられており、吸う指は親指や人差し指が多いとされます。

 

ここでは、赤ちゃんや子どもが指しゃぶりをいつからいつまでするのかについて説明します。

指しゃぶりはいつからする?

一般には、赤ちゃんは生後2~4ヶ月ごろになると、口のそばにある指や物を無意識に吸うようになるとされています。

 

指だけでなく、握りこぶしを口に押し込んだり、なめることもあります。

そして生後5ヶ月ごろには、指をみずから口に持ってきてしゃぶるようになることが多いとされます。

指しゃぶりはいつまでする?

赤ちゃんの発達には個人差があるため、指しゃぶりをいつまでするかは赤ちゃんにより異なりますが、一般には成長とともに減っていくといわれています。

 

赤ちゃんがつかまり立ちやつたい歩きをはじめるようになると、両手を使う必要が出てくるため、指しゃぶりも減っていく傾向にあります。

 

1〜2歳ごろにおもちゃや人形などで遊ぶようになると、指しゃぶりは眠いときや退屈なときのみにするようになっていき、5歳を過ぎる頃にはほとんどなくなることが多いとされています。

 

保護者の方は、「歯並びに影響があるのでは」などと心配になるかもしれませんが、3歳ごろまでは指しゃぶりをしていても歯並びに影響することは少ないといわれています。

 

しかし4歳を過ぎても指しゃぶりをしている場合は、歯並びや噛み合わせなどに影響が及ぶ場合もあるといわれているため、小児科医や小児歯科医に相談するといいかもしれません。

指しゃぶりをする原因は?

1歳ごろまでの指しゃぶりは、赤ちゃんの発達の過程において現れる生理的な行為です。

 

2〜3ヶ月ごろの赤ちゃんが指しゃぶりをするのは、手の存在に気づいたため、指をしゃぶることで手の存在を確認していると考えられています。

 

また赤ちゃんは指だけでなく、なんでも口に入れようとする場合があります。

物を口の中に入れてしゃぶることで形や味などを学習していたり、目と手の協調運動を学んでいるとも考えられています。

 

さらに赤ちゃんは指しゃぶりをすることにより、気持ちが落ち着くといわれています。

赤ちゃんが退屈なときや眠いとき、不安そうな様子のときなどに指しゃぶりをしているのを見かけたことのある保護者の方も多いかもしれません。

指しゃぶりをする子どもの特徴は?

指しゃぶりは生理的な行為であり、多くの赤ちゃんが発達の過程で指しゃぶりを経験します。

このため、指しゃぶりをする赤ちゃんや子どもに特に特徴があるというわけではありません。

 

また、赤ちゃんや子どもが指しゃぶりをなかなかやめない場合でも、病気や障害があるわけではありません。

 

指しゃぶりは、赤ちゃんや子どもが不安や緊張を感じているときなどに、気持ちを落ち着かせるためにすることがあるともいわれますが、指しゃぶりをするからといって育て方に問題があるわけではありません。

指しゃぶりの歯並びへの影響

指しゃぶりの歯並びへの影響

指しゃぶりは、3歳ごろまではやめさせる必要はないとされています。

その一方で、長時間、かつ長期間にわたり強い指しゃぶりを続けている場合は、歯並びや噛み合わせに影響が及ぶ可能性も指摘されます。

 

歯科の観点からは、指しゃぶりについて以下のような影響が挙げられています。

 

ただし、しゃぶる指の種類や強さなどにより、現れる影響は異なります。

  • 上の前歯が前方に出る
  • 下の前歯が後方へ押さえつけられる
  • 開咬(かいこう):奥歯を噛み合わせたとき、上下の前歯の間にすき間ができる状態
  • 上下の奥歯を噛み合わせたとき、横にずれている
  • あごが狭くなり、歯がきれいに並ばない

これらの歯並びや噛み合わせの問題は、口呼吸や話し方の癖につながる場合もあります。

 

例えば上下の前歯の間にすき間があると、発音する際に前歯のすき間に舌が入りやすくなるため、サ行やタ行、ラ行などが舌足らずな発音になる場合があるとされています。

指しゃぶりをやめさせるタイミング

指しゃぶりをやめさせるタイミング

指しゃぶりは赤ちゃんの発達上自然な行動であり、成長とともに自然と減っていくことが多いでしょう。

このため、3歳ごろまでは指しゃぶりを無理にやめさせる必要はありません。

 

指しゃぶりの歯並びへの影響についても、3歳ごろまでに指しゃぶりがなくなれば、たとえ上の前歯が前方に出てしまっていたりしても、徐々にもとの位置に戻っていくことが多いと考えられています。

 

一方、4歳を過ぎても続いている指しゃぶりは癖になってしまっている可能性があり、自然になくなっていく可能性は少ないとされています。

 

もし指しゃぶりをこのタイミングでやめさせていくのであれば、無理にやめさせるのではなく、指しゃぶりをしなくていい状況をつくることを心がけてみましょう。

 

不安や緊張を緩和したり、手や口をよく動かしたりすることで、指しゃぶりが自然となくなっていく方向づけをすることができます。

 

ここでは、4歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合について、指しゃぶりをしなくていい状況をつくるための具体的な方法を紹介します。

たくさん運動させる

不安や緊張などから指しゃぶりをしている場合は、子どもをたくさん運動させることが役に立つと考えられています。

 

緊張をほぐして気分転換ができ、エネルギーを発散させることができるような外遊びなどをするといいでしょう。

手や口を使った遊びをする

昼間に遊びとしておこなっている指しゃぶりは、手を使った遊びをするようになると自然と減っていくことが多いので、積み木やおもちゃなどを使って遊ぶなど、手遊びに興味を持たせることで、指しゃぶりの時間を減らしていくように仕向けてみてください。

一緒に寝る

寝る前の習慣として指しゃぶりをしている場合は、子どもが安心して眠りに入ることができるような工夫をしてみてください。

 

保護者の方が添い寝をしたり、絵本を読み聞かせたり、子どもと手をつないで寝かしつけたりすることで子どもは安心し、指しゃぶりをすることなく眠る習慣がつくでしょう。

言葉で説明する

子どもが自分で納得して「指しゃぶりをなくしていこう」と行動するように方向づけることも大切です。

子どもが納得して取り組めるよう、「指しゃぶりをなくした方がいい理由」を言葉で説明するといいでしょう。

 

「手についているばい菌が口の中に入ったらどうなると思う?」などと問いかけて、子ども自身が考えるようにうながすのも一つの方法です。

 

また、カレンダーやシールなどを使って、指しゃぶりをがまんできたらシールを貼り、保護者の方が褒めるなどしてやる気を持たせる方法もあります。

無理強いはしない

指しゃぶりを無理にやめさせないほうがいい理由は、不安や緊張などが指しゃぶりの原因になっている場合、指しゃぶりを禁じられると不安や緊張がかえって増してしまったり、不安や緊張がほかの行動に現れてしまったりすることが考えられるためです。

 

4歳を過ぎても指しゃぶりが続く場合は、前述のように歯並びなどへの影響も考えられるため、ここで挙げているような方法を試しながら、できる範囲で指しゃぶりがなくなるように方向づけていくといいでしょう。

 

もし4歳を過ぎても強い指しゃぶりが続いており、家庭での対応が難しいと感じる場合は、次の章で挙げる機関に相談してみるのも一つの方法です。

指しゃぶりなど子育てで悩むときの相談先

指しゃぶりなど子育てで悩むときの相談先

4歳を過ぎても指しゃぶりが癖になっており、やめさせる方向づけも難しいような場合は、以下のような機関に相談することができます。

  • 小児科/小児歯科医
  • 自治体の子育て相談窓口
  • 保健センター

発達が気になる子どもの学習塾

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指しゃぶりは発達上の自然な行動ですが、指しゃぶり以外に赤ちゃんに発達が気になる様子がみられる場合は、まずは無料オンライン相談へお気軽にご相談ください。

指しゃぶりはいつからいつまで?のまとめ

指しゃぶりはいつからいつまで?のまとめ

赤ちゃんの指しゃぶりは、個人差はありますが生後2~4ヶ月ごろからみられる場合が多いとされます。

 

指しゃぶりは発達の過程で現れる生理的な行為で、3歳ごろまでは無理にやめさせる必要はないと考えられています。

 

しかし4歳を過ぎても続くようであれば、なんらかの介入を考えてもいいかもしれません。

家庭での対応が難しいと感じる場合は、相談機関を利用するのも一つの方法です。

 

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興味のある方は、ぜひお問い合わせください。