赤ちゃんの場所見知りとは?理由や対応について説明します

赤ちゃんが知らない場所や状況で不安がったり、泣いてしまったりすることを「場所見知り」と呼ぶことがあります。

「場所見知り」は、赤ちゃんが保護者以外の人に対して不安になったり、泣いてしまったりする「人見知り」ほど一般に知られている言葉ではありません。ですが、赤ちゃんの様子をみていて「場所見知りしているようだな」と感じている方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、赤ちゃんの場所見知りとはどのような状態なのか、いつから始まるのか、そして場所見知りへの対応について説明します。

赤ちゃんの場所見知りとは

赤ちゃんの場所見知りとは

赤ちゃんが保護者以外の人に会ったときに不安そうな様子をみせたり、泣いてしまったりする状態は「人見知り」として知られています。

また赤ちゃんによっては人だけでなく、知らない場所や慣れていない状況なども嫌がったり、泣き出してしまうことがあります。

この状態を「場所見知り」と表現することがあります。

 

しかし「場所見知り」は専門用語として確立しているわけではなく、「人見知り」ほど一般的に知られている概念ではありません。

それでも、赤ちゃんの行動をみていて「これは『場所見知り』なのでは」と感じている方も多いかもしれません。

 

場所見知りの現れ方はさまざまで、激しく泣く赤ちゃんもいれば、泣かずにじっと固まっている赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの場所見知りはいつから始まる?

場所見知りが始まる時期は、赤ちゃんにより異なります。

人見知りと同時期に現れる場合も多いようですが、1歳未満で始まる場合もあります。

 

また人見知りと同じように、すべての赤ちゃんが場所見知りをするわけではありません。

知らない場所に行っても、いつもと変わらない様子の赤ちゃんもいます。

赤ちゃんが場所見知りをする理由

赤ちゃんが場所見知りをする理由

赤ちゃんの場所見知りの原因ははっきりと解明されているわけではありませんが、以下のような理由が考えられます。

知らない場所が不安

大人であれば、知らない場所でも「そこが安全か」という判断はある程度つきます。

しかし赤ちゃんにとって知らない場所は「安心できるかどうか分からない状況」であるため、不安を感じていると考えられます。

 

これは、赤ちゃんが「安心できる場所」と「そうでない場所」の区別がつくようになってきたことの証でもあります。

音や光などの刺激が不快

慣れない音や光などの刺激を赤ちゃんが不快に感じているために、嫌がったり泣いたりしている可能性もあります。

 

または、その赤ちゃんが敏感な感覚を持っているために、少しの刺激でも不快に感じてしまうのかもしれません。

赤ちゃんの場所見知りへの対応

赤ちゃんの場所見知りへの対応

場所見知りをする理由は赤ちゃんによって異なるため、対応も異なりますが、以下のような対応が考えられるでしょう。

どの刺激に反応しているのかを知る

まずは、赤ちゃんがどんな刺激に反応して場所見知りをしているかを知ることが大切です。

たとえば、光・音・匂いなどの刺激に反応しているときには、その刺激を和らげる以下のような工夫をするといいでしょう。

  • 騒音・雑音:耳あてをする
  • 眩しい光:抱っこすることで光の刺激を和らげる
  • 気温:体温調節のしやすい服装で出かける

 

場所見知りをする原因がわかれば対処方法が考えやすいので、赤ちゃんがどの刺激に反応しているかを観察して、それに合わせた工夫をすることで少しずつ場所に慣れることができるかもしれません。

気持ちを落ち着かせる

赤ちゃんが場所見知りをして不安そうにしていたり、泣いているときは、抱っこをするなどして、赤ちゃんの気持ちをまず落ち着かせましょう。

「大丈夫だよ」「すぐ終わるよ」などと声をかけて状況を説明し、「知らない場所への不安」が減るよう、うながすのもいいでしょう。

 

その他にも、好きな音楽や動画を流したり、お気に入りのぬいぐるみを持っていくなど赤ちゃんが安心できる状況を用意すると気持ちが落ち着くことがあります。

「予告」で不安感を減らす

人見知りに対する基本的な対応は、赤ちゃんを安心させることだとされています。

例えば、赤ちゃんがある程度言葉が分かってきたら、保護者の方が赤ちゃんの目の前から離れるときに「ちょっと隣の部屋に行ってくるね。すぐ戻ってくるよ」と声をかけてこれから起こることを知らせておき、赤ちゃんの不安を少なくする方法です。

 

場所見知りについても、同じことが考えられます。

言葉がある程度わかるようになってきた年齢のお子さまには、初めての場所に行く予定がある場合は、あらかじめ「今日は児童館というところに行ってみようか?」などと声をかけるのもいいでしょう。

赤ちゃんの場所見知りで悩んでいる場合の相談先

赤ちゃんの場所見知りで悩んでいる場合の相談先

場所見知りのほかにも赤ちゃんの発達について気がかりことがある場合や、成長しても場所見知りがなかなかおさまらないような場合には、以下の機関に相談してみてもいいかもしれません。

  • 小児科
  • 児童家庭支援センター(子ども家庭支援センター)
  • 保健センター
  • 児童相談所
  • 自治体の子育て相談窓口
  • 児童発達支援センター

LITALICOジュニアの児童発達支援

LITALICOジュニアは、児童発達支援や放課後等デイサービス、幼児教室や学習塾を運営しています。

発達が気になる0歳からの赤ちゃんや子どもを対象に、特性や成長のステップなどに合わせた最適な学びを提供しています。

 

また、無料相談も行っています。

場所見知り以外にも赤ちゃんに気になる様子がみられる場合は、お気軽にご相談ください。

赤ちゃんの場所見知りまとめ

赤ちゃんの場所見知りまとめ

赤ちゃんが不慣れな場所や状況などで嫌がったり、泣き出してしまう状態を「場所見知り」と呼ぶことがあります。

 

場所見知りは「安心できる場所」と「そうでない場所」の区別ができるようになってきたことの表れであると考えられます。

 

しかし場所見知りが激しく、さらに赤ちゃんの発達についてほかにも気がかりな様子があるような場合は、相談機関などを利用してみてください。

 

LITALICOジュニアでも、赤ちゃんや子どもの特性や性格に合わせて個別の指導計画を作成し、指導をおこなっています。

ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

  • 監修者

    鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授/LITALICO研究所 客員研究員

    井上 雅彦

    応用行動分析学をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のための様々なプログラムを開発している。