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成長事例

小学5年生の課題と指導事例

自分で考え行動する力を育むとともに、
学習意欲を高めるサポートをおこないます。

いよいよ高学年となり、さまざまな場面で、下の学年の模範になるように求められます。より一層、自分の意見を適切に主張することや、人の意見を受け入れることなど、話し合いの中で、解決していくことが求められるようになる学年です。 学習面では、さらに単元の内容が難しくなるので、これまで勉強してきたことが理解できていないと、遅れを取ってしまい、学習への意欲や自己肯定感が下がりやすくなります。今までのつまづきをひとつずつ復習し、ひとつでも多く「できること」が増えるようにサポートします。「できた」の積み重ねにより、学習意欲や、自信につながっていきます。

小学5年生の発達の目安

・1日の予定の管理をする

・少数のかけ算、わり算ができる

・図などを交えながら自らの体験を1000字程度で書くことができる

・ルールや遊び方を作ったり他者に伝えたりできる

・場面展開から気持ちや理由を読み取ることができる

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お子さまの困りに合わせた相談ができます。

LITALICOジュニアでの課題別指導例

お子さまは一人ひとりつまづくポイントや得意な学び方がことなります。
お子さまに合わせた方法で指導プランをご提案しています。

課題1

学習に対する意欲がない

学年相応の学力が身についておらず、学習に対するモチベーションも低下していて心配です。

指導事例

パーソナルコースの指導事例

国語算数のポイントを押さえた学習を、お子さまの理解しやすい学び方を探しながら進めていきます。
国語は、読解問題にも対応できるよう、語彙の数を増やします。算数でつまづきやすいのは「割り算の筆算」や「分数の計算」など、計算ルールが複雑な問題です。解く手順を分かりやすく分解して、ひとつずつ計算してみたり、どの数字をいつ見て計算すればいいのか、視覚的に分かりやすくなっている教材を使いながら、混乱がないように、解き進めていきます。
集団授業では、実際の学校での授業場面を想定して学習を集団で進めることで、集中して取り組む練習やわからない時にどうすればいいかを練習していきます。

  • マンツーマン指導/毎週

    得意な科目と苦手な科目両方を勉強していきます。できているところはさらに伸ばし、学習面への自信を身につけ、苦手な教科については、自分に合った学び方をマスターしていきながら、「分かった」「できた」実感を授業の中で、たくさん用意します。
    また、学習したプリントの数を記録してみたり、100点を取れたらサインを書いてためていったりして、自分がどれくらいがんばっているのかを分かりやすくすることで、自信に繋げていきます。 授業スタート前に、「今日は何をがんばる、何をできるようにするか」の目標をお子さまと一緒に作ること、そして終わったあとに、自分でそれを振り返ることで、お子さまご自身が「今日の授業で何をがんばればいいのか」ゴールが明確になり、より学習への取り組み意欲が高まります。

  • 家庭での学習

    お子さまが無理なくできる学習課題や量を用意して、できたらサインを書いてためていったり、できたところまでを「ここまでよくがんばって、〇つけたね!」など、ポジティブな関わりをしていただきます。 「サインが〇個たまったら、○○する」という目標を作っていただき、お子さまの経験として、「勉強をがんばること」で、お子さまが好きなもの、活動がゲットできるメリットも作れると効果的です。ただし、お子さまの「勉強する」最大のメリットは、お母さまの「勉強しなさいの声かけ」が減ったり、勉強を頑張っていることを認めてもらえることが最大のご褒美なので、モノや活動にとらわれる必要はありません。

ポイント

意欲の欠如は、「勉強することによるデメリット」があるから起こります。例えば、勉強するけど分からない、勉強していると注意される、怒られる、などです。それが積み重なるほど、自己肯定感が下がり、意欲も減退していきます。よって、「勉強することによるメリット」をたくさん用意していただくことが重要です。

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課題2

他人の意見を受け入れられない

自分の考えを曲げず、相手に優しい態度をとったり、相手の意見を呑んだりすることができません。

指導事例

パーソナルコースの指導事例

自己主張の正しい方法を学びます。また、1つの物事に対して、多数の考え方を見つけていきます。またその考え方1つ1つにメリットデメリットを見つけていくことで、正解は1つではないことを経験の中で理解していきます。事前に「こういう意見が出たら、こう対応する」という準備をしたうえで、実際の話しあいの場面を作り、成功体験を積んでいきます。

  • マンツーマン指導/毎週

    「自分はこうあるべきだ」という考え方が強く、認知の偏り(一つの捉え方に固執すること)が強いお子さまがいます。
    親も周りの大人も、「もっと気楽に考えればいいよ。失敗してもいいんだよ」と伝えても、「いや、でも、ここで失敗したら絶対にダメ」と自分で自分に余計プレッシャーをかけてしまいます。
    例えば、行き渋りや不登校状況のお子さまは、「学校に行かなければいけない」という考え方に固執しすぎて、自分自身を苦しめる傾向があります。その場合、なんでそこまで学校に行かなければいけないと思っているのか、理由や本人が不安に思っていることを見つけていきます。そして「学校に行かないと勉強も遅れるし、友達にも変な目で見られるから」という理由が上がってくることもあります。
    そうしたら、次は、勉強に遅れないために、友達に変な目で見られないために、学校に行ってない今からできることを考えていきます。そうすると、学校の勉強をタブレット教材でやれば大丈夫、放課後に友達と遊びながら、「今は疲れてしまって、休憩しているから、エネルギーがたまったら、また行くようにする」と自分の状態を説明しておけば大丈夫、など手立てを見つけて実行していくことで、学校に行かなければならない固執を生んでいる不安を減少させていきます。

  • 家庭での学習

    こまめに認めたり、褒めたりする関わりに集中していただきます。
    また、保護者さまにも、学校生活や仕事の中で感じるご自身の失敗や不安を雑談の中で話していただく機会を設けます。
    そうすると、親でも失敗したり、気持ちが落ち込んだりすることがあると、お子さまが分かることで、「こういう不安を言ってもいいんだ」「こういう不安があっても、うまくいくこともあるんだ」と理解することができるので、自分へのハードルが下がるサポートになります。

ポイント

考えを曲げられない、こだわりが強くなる理由は、お子さまの気持ちの根本に「極度な不安」があることが多いです。
まずは、その極度な不安を減少できるようにアプローチをしていくことで、認知の偏りやこだわりが減少していきます。

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課題3

計画的な行動ができない

いくつかある予定の中で、何からすれば良いのか分からず、指示されるまで行動できません。どうしたら自分で優先順位もつけて計画的に行動できるようになるでしょうか。

指導事例

パーソナルコースの指導事例

物事の優先順位を知るとともに、時間の使い方や何が得意・不得意なのかといった自分の力量を把握することで、実行しやすい計画が立てられるようになります。
また小学校5・6年生では中学校生活を見据えたプログラムを多く取り入れ、生きる力を育めるよう個々に合わせた支援もおこなっています。

  • マンツーマン指導/毎週

    まずは、自分の特徴を捉えるところからはじめます。自分は計画を立てて実行するときに、何が得意で、何が苦手なのかを理解していきます。また、自分にどんなサポートがあれば、立てた計画を実行まで移して、成功できるのかも考えていきます。
    週ごとに、立てた計画を実行する練習をしながら、「なぜできたのか」「なぜできなかたのか」「どんなことがあればできたか」を振り返りながら、計画の実行力を高めていきます。
    立てた計画がモチベーションが湧かない、という理由のお子さまの場合は、計画を完了したら、ご褒美タイムで好きなおやつを買う、好きなアニメを1話見る、など、楽しみなイベントを用意することで、モチベーションを高めたりします。 また、やることをリスト化して、終わったらチェックを入れることで、チェックがたまっていくことが楽しくなり、計画の実行力が上がることもあります。このように、お子さまが計画を実行しやすくする工夫を、お子さまに合わせて検討して試してみます。

  • 家庭での学習

    事前の声かけはなるべく減らし、計画通りにいかなかったとしても一つでもできたり、少しでも着手したときに、ハードルを下げて褒める声かけをする頻度を増やしていただきます。
    お子さまが実行に移す前に、細かくたくさんの声かけをしてしまうと、逆にモチベーションを減退させてしまい、やろうと思ったこともやれなくなることがあります。
    プラスの声かけも大事ですが、声かけをマイナスしていく関わりも重要になります。

ポイント

保護者さまへのサポートでは、お子さまに合わせた具体的な接し方・声かけを学びます。
自宅や学校でも繰り返し実践して定着していけるように、授業の最後には保護者さまへのフィードバックもおこなっています。

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まとめ

これまでの経験から得意分野や苦手なことへの自覚を持ち、自分の意思で取捨選択もできるようになる小学校5・6年生。中学校入学を控えている時期だけに、保護者さまはつい周囲の友だちと比べたり、「それじゃあ中学生になれないよ」なとど否定的な言葉をお子さまにかけたりしてしまいがちです。
しかし、苦手に至るまでの理由が必ずどこかにあったはず。そのプロセスに目を向けて、前向きに取り組めるようになる手だてを一緒に考えていきましょう。
お子さまが自身の体験から得た問題を解決していく力は、これから先の学校生活や友人関係を良好なものにし、さらにはいずれ社会に出てからの糧にもなっていくことでしょう。

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