中学生・高校生の課題と指導事例
知識や経験を生かして、問題を解決していく力を育みます。
自分のことは自分ですることが当たり前になり、問題が起きたときも、これまでの経験や知識を活かして、自分の力で解決していくことが求められます。
その子らしくコミュニケーションをとる方法を一緒に見つけ、自分を助ける方法や自ら社会との関わりを築ける力を培えるようにサポートします。
また、お子さまのニーズに合わせて、受験の面接や論文対策や将来の自立に向けた予定管理や金銭管理の方法を実践を通じて学んでいきます。
発達支援のプロに相談しませんか?
お子さまの困りに合わせた相談ができます。
LITALICOジュニアでの課題別指導例
お子さまは一人ひとりつまづくポイントや得意な学び方がことなります。
お子さまに合わせた方法で指導プランをご提案しています。
課題1
コミュニケーションが上手にできない
自己表現が苦手で、自分の考えや気持ちを伝えることができず心配です。
指導事例
パーソナルコースの指導事例
文章読解などの問題を通じて、登場人物の気持ちをディスカッションしたり、自分の考えを発表したりしながら、お子さまにあった表現方法を身につけていけるようにサポートしていきます。
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- マンツーマン指導/毎週
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例えば、休み時間の雑談になると、相手にどんな質問をしたらいいか、相手からの声かけや質問にどう返していいか分からない場合、まずは「相手との会話の仕方」を学びます。相手との話の中で、共通点を探したり、自分が興味のあるキーワードを拾ったり、話題に困ったときの話題の種類を学んだりします。
次は、授業中の先生との会話の中で、友達との会話の疑似体験をしながら、学んだことを一つずつ実践して、うまくいったこと、いかなかったこと、うまくいくにはどうしたらいいかを振り返ります。
1週間の宿題では、実際に親や友達と会話をしてみます。次の授業の時に、その実践場面を振り返りながら、会話の上達をしていきます。
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- 家庭での学習
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授業中に学んだ会話のやりとりのコツを、保護者さまを相手に練習をしていただきます。この際、保護者さまが会話をリードしてしまうと、お子さまからの主体的な会話の発信が出にくくなるため、お子さまの発言や話題を待つようにします。
「この質問は答えやすかった」「この話題を言われると、話やすい」など、うまくできたところだけを感想として、伝えていただきます。ご家庭では、うまくいったことを積み重ねていくことで、コミュニケーションへの主体性を高めていくことに集中していただきます。
ポイント
先生を相手に、授業の中で、友達関係の疑似体験をしながら学ぶことで、日常生活に応用していきます。
週ごとに実際の友達との会話の振り返りをおこなっていくことで、「静かになったときに、自分から話題を提供できた。でも、その後が続かなかった」というように、うまくいったこと、いかなかったことを振り返り、次の方法を考えていくことで、お子さま自身が日常の中でスキルを発揮していきやすくします。
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課題2
自己管理ができない
自分の予定や宿題などの管理が出来ておらず、このまま社会に出て大丈夫だろうかと心配しています。
指導事例
パーソナルコースの指導事例
予定管理や金銭管理などをワークシートで学ぶだけでなく、実際に宿題をやる予定を立てて実行してくるなど、実生活でも実践できるように練習していきます。
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- マンツーマン指導/毎週
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自分の性格、得意不得意など、「自分を知る」ワークブックを進めていきます。
自己認知を十分におこなったうえで、自分の「セルフサポート」の方法を考えていきます。
例えば、生活の中で、自分の困り度に順位をつけていきます。順番の高いものから、どうやって人に助けてもらいながら、自分で工夫しながら、その困りを解決していくかを具体的に考えていきます。あとは週ごとに実践して、振り返りをおこない、自分で考えた行動が定着していくように練習をしていきます。
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- 家庭での学習
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お子さまが特徴やセルフサポートの方法を考えていく中で、保護者さまにも、お子さまのことをより理解を深めていただきます。
「自分でも困っていて、なんとかしようと思っていたのね」「行動を切り替えるきっかけがつかめていないから、一人で朝の仕度ができないのね」など、改めてお子さまのことを知るだけでも、保護者さまとしても「お子さまが生活場面の中での自己管理ができるサポート」をする工夫を考えやすくなります。
また、お子さまの自律的な行動をサポートしていきたいので、日常の中での指示を少しずつ減らしていただき、完璧にできなくても「できているところ」からポジティブな声かけをしていただき、お子さまの主体的な自律に向けた行動を増やしていきます。
ポイント
自己管理が苦手なお子さまは、まずご自身の特徴や得意不得意など、ご自身のことをよく理解することからスタートします。自分の特徴をしることで、どうやって自分の特徴とうまく付き合いながら、生活の中での問題場面を解決していくのか、考え、実践していきます。
また、保護者さまにおいては、お子さまの特徴や考えていることの理解を深めるだけで、お子さまへの関わり方が分かりやすくなり、自己管理のサポートをしやすくなります。
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まとめ
小学生と中高生の大きな違いは、学習面においては「定期テスト」「受験」があること、生活面においては「部活動」があることです。それに伴い、自主学習の方法や、先輩後輩という上下関係がある中でのコミュニケーション方法を身につけることが必要になるため、その練習をLITALICOジュニアでおこなっているお子さまも多くいらっしゃいます。
また、活動範囲や経験することが広がるため、直面する課題は増えますが、解決のための手助けは、小学生のころに比べて、格段と少なくなるため、「自分で問題を解決するための方法」を見つけるサポートもおこなっています。