LITALICOジュニア自分から言葉を発することがほとんどなかった息子が楽しく会話できるように。自信がついたことで性格も表情も明るくなった!
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自分から言葉を発することがほとんどなかった息子が楽しく会話できるように。自信がついたことで性格も表情も明るくなった!

2024年02月21日公開 | LITALICOジュニア編集部

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LITALICOジュニア自分から言葉を発することがほとんどなかった息子が楽しく会話できるように。自信がついたことで性格も表情も明るくなった!
自分の気持ちを言葉にしたり、何気ない会話を続けたりすることが苦手だったSくん。初めてのことや見通しの立たないことに対して不安を感じやすく、日頃から緊張した表情を見せることも多かったといいます。

そんなSくんは、4歳でLITALICOジュニアの利用を開始。会話のパターンを学んだり、たくさんの「できた!」を重ねたりする中で、自分に自信が持てるように。今では、感情表現が豊かになり、周りの人との会話を楽しめるようになりました。今回はSくんのお母さまに、利用開始からこれまでの変化について伺いました。
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目次

プロフィール

Sくん

年齢:5歳

ジュニア歴:1年1ヶ月

困りごと

  • 自分の気持ちや考えを言葉にできない
  • 会話のキャッチボールが苦手
  • 同時に複数の指示を受けると、混乱してしまう
  • 見通しの立たないことに対しての不安が大きい

通ってからの変化

  • 自分の気持ちを発信できるように
  • 会話を続けられるように
  • 一度に複数の指示を理解できるようになった
  • 自分に自信が持てるように

自分から言葉を発することがほとんどなかった息子

LITALICOジュニア自分から言葉を発することがほとんどなかった息子

LITALICOジュニアに通い始めたきっかけについて教えてください。

息子は発語に遅れがあり、自分から何か言葉を話すことがほとんどありませんでした。2歳頃から、言語聴覚士の先生とマンツーマンで言葉のトレーニングを受けられる場所に通わせていました。ある日、言語聴覚士の先生から「言語以外の発達に遅れがあるかもしれないので、一度発達検査を受けてみませんか?」とご提案をいただいたんです。テストを受けてみると、息子には発達障害があることが分かりました。

 

また、発達検査を受けた時に、息子は言語理解とともにコミュニケーションにも難しさを感じている可能性が高いことも分かってきたんです。

 

そこで、受けられる発達支援として地域の相談窓口で紹介していただいたのがLITALICOジュニアでした。まずは体験授業を受けてみようと思い、教室を訪れたことが通い始めた最初のきっかけです。

体験授業を受けた時のSくんは、どのような様子でしたか?

すごく楽しそうにしていました。息子は、初めてのことや初対面の人が苦手なので、体験授業に行く前は心配していたんです。しかし実際に授業が始まると、先生が楽しい雰囲気をつくってくださり、息子が笑顔で授業に参加していたので安心しました。

LITALICOジュニアを利用しようと思った決め手はありますか?

一番の決め手は、先生が授業の中で息子のことをたくさん褒めてくださったことです。「ここなら息子のいいところを伸ばしてくれそうだな」と感じました。

 

授業の様子を別室で見学できるのも、いいなと思ったポイントの1つです。親である私たちも、息子との関わり方について何か学べることがあるのではないかと思い、LITALICOジュニアの利用を決めました。

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気持ちや考えを言葉にできるように!

LITALICOジュニア気持ちや考えを言葉にできるように!

授業では、まずどんなことに取り組んだのでしょうか?

息子は、とくに答えが決まっていない質問に答えることが苦手でした。例えば、お茶を指しながら「これは何?」と聞くと「お茶」と答えられるのですが、「好きな食べ物は何?」という質問には「分からない」としか答えられなかったんです。

 

そこで、先生からの質問に答えるインタビューゲームを通じて、自分の気持ちを言葉にする練習をしました。最初は質問にどう答えていいのか悩んでいた息子ですが、練習を続けているうちに、自分の意志をはっきり伝えられるように。今では好きな食べ物を聞くと「ハンバーグ!うどん!」と答えてくれます。

 

また、指示を正しく理解することも教室に通い始めた当初の課題の1つでした。「これを机の上に置いてね」のような簡単な指示は理解してくれるのですが、「〇〇はここに置いて、△△はあっちに置いてね」のように複数の指示を一度に伝えると、混乱してしまっていたんです。授業では、段階を踏みながら指示を理解する練習を続け、3つくらいまでの指示は一度に理解できるようになりました。

素晴らしいですね!気持ちの発信ができるようになったことで、Sくんからお母さまにお話しをしてくれることも増えたのでしょうか?

はい。以前は、保育園からの帰り道に「今日は保育園で何したの?」と聞いても、「うーん」と答えに悩んでいたのですが、今では私から聞かなくても「今日は保育園で避難訓練をしたんだ」と教えてくれるようになりました。LITALICOジュニアの授業の後も、「先生とボール投げをして、上手にキャッチできたんだよ」と話をしてくれます。

 

単純にその日にあった出来事について報告してくれるだけではなく、共感を求めるような発言も増えていきました。

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予定を見える化することで、安心して過ごせるように

LITALICOジュニア予定を見える化することで、安心して過ごせるように

お母さま、お父さまは積極的に授業を見学してくださったり、ペアレントトレーニングにも参加してくださっていますよね。

はい、授業見学やペアレントトレーニングから学べることはたくさんあるんです。

今までは息子の行動について「何でこんなことをするんだろう」と疑問に思う場面も多かったのですが、LITALICOジュニアに通うようになってから少しずつ息子の考えていることが理解できるようになりました。それに、どうすれば息子が心地よく過ごせるのかも分かるようになってきたんです。

Sくんとの接し方について、どのようなことを意識するようになりましたか?

息子のことを褒める回数が増えたと思います。LITALICOジュニアの先生は、息子の行動の一つひとつをよく見てくださっていて、一歩前進できたら「すごい」「よくできたね」と褒めてくださるんです。

 

その様子を見て、我が家でも行動の結果だけでなく過程にも注目するように。これまでは朝なかなか着替えてくれない息子に「早く着替えて」と注意することが多かったのですが、服を手に取ったら「服を持ったね、えらいね」と褒めるようにしました。すると、前よりもスムーズに着替えられるようになったんです。

 

息子の努力を言語化することで、本人も「見てもらえている」「分かってくれている」と思えるようです。褒めることが息子のやる気や自信につながっていて、私たちもイライラすることが少なくなりました。

教室で取り組んでいることをご家庭でも実践してくださっているのですね。先生からのアドバイスで「これが参考になった」というものはありますか?

教室に通っているうちに、息子が先の見通しが立たないことに対して強い不安を抱く傾向にあることが分かりました。先生から「Sくんが心地よく過ごすためには、先の見通しが持てるような工夫をするといいですよ」とアドバイスいただき、具体的なアイデアも提案してくださいました。それが日常生活でもとても役立っています。

 

最近、とくに息子が気に入っているのはホワイトボードを使った予定の共有です。教室に来ると、いつも先生がホワイトボードに今日やることを書いて「今日はこれとこれをやるよ」と説明してから授業を始めてくださるんです。自宅でも小さなホワイトボードを用意して、パパとママのどちらが保育園の送り迎えに行くのかを1週間分まとめて書くようにしました。

 

息子はいつ誰がお迎えに来るのかを一目で把握できるので、とても安心するようです。毎朝ホワイトボードを確認して「今日は送りがパパで、お迎えはママだね」と声に出しています。

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褒められることが息子の自信につながった

LITALICOジュニア褒められることが息子の自信につながった

お母さまから見て、Sくんが一番成長したと思うことは何ですか?

自信がついたことです。LITALICOジュニアに通う前は、人と会話をする時にモジモジしてしまい、なかなか言葉が出てこなかったり、聞き取れないくらい小さな声で話をすることも多かったんです。

 

今では大きな声でお話しができるようになりました。これまで息子がなかなか言葉を話さなかったのは、おそらく自信がなかったからなのだと思います。

 

自分に自信が持てるようになってからは、表情や性格も明るくなりました。褒められることや、自信を持つことが息子にとってすごく大事なことだったのだと改めて気付かされました。

自信がついたことで、前向きに過ごせるようになったのですね!

そうですね。積極的にいろいろなことにチャレンジできるようになりました。保育園で劇の役を決める時、息子が劇の主役に立候補したんです。去年までは舞台の端のほうにいて、台詞を話す時の声のボリュームも小さかったのですが、今年の発表会当日は落ち着いた様子で、堂々とセリフを言えていました。その様子に、私も夫もすごく驚かされました。

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一人ひとりに合わせた細やかなサポートが受けられる

LITALICOジュニア一人ひとりに合わせた細やかなサポートが受けられる

自信が持てるようになったことで表現の幅が広がったのですね。現在は、どのようなことに取り組まれているのでしょうか?

自分から言葉を発したり、聞かれた質問に答えられるようになったので、次のステップとして自然な会話のキャッチボールを練習しています。先生は授業の中で「へえ」「そうなんだ」といった共感を示すリアクションや「それいいね」「僕も好きだよ」などの返事のパターンを息子に教えてくださいました。

 

そのおかげで、少しずつ会話のレパートリーが増えてきました。この間は食事中に、「ママが食べているのはなに?」と聞いてきたので「これは明太子のうどんだよ」と答えたところ、さらに「どんな味なの?」と質問をしてくれたんですよ。

お子さまにとって、LITALICOジュニアはどんな場所だと思いますか?

本人にとっては、勉強しに行く場所というよりも遊びに行く場所という感覚が近いと思います。「次のLITALICOはいつ?」とよく聞いてきますし、帰省などで授業をお休みした時は「LITALICO、しばらく行ってないね」と待ち遠しそうな様子です。本人が前向きに取り組んでいるからこそ、教室で学んだことを吸収するスピードも早いのかなと思います。

LITALICOジュニアの利用を検討されている方にメッセージがあればお願いいたします。

私たちの場合、集団療育を利用する予定だったこともあり、利用を決める前は「本当に通わせる必要があるのかな?」と悩みました。しかし、一人ひとりの状況や目標に合わせた細やかなサポートは、やはりマンツーマンの授業だからこそ叶うことなのだと実感しています。息子が自信を付けたのは間違いなくLITALICOジュニアに通った結果だと思っています。

 

もしお子さまを通わせるべきか悩んでいる方がいらっしゃれば、まずは体験授業を受けてから検討してみることをおすすめしたいです。

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先生からのコメント

LITALICOジュニア 先生からのコメント

最初は教室で笑顔を見せたり、自分からお話ししたりすることがなかったSくん。失敗に対する恐怖心が強く、自分の発言や行動に自信が持てない様子でした。そこで、Sくんの好きなメーカーのミニカーを使い、遊びながら学ぶ時間を意識的につくりました。

授業では、自信を持って言葉を発信できるように、「こういうときには〇〇と言うんだよ」と、表現のパターンを一つずつ練習していきました。すると、次第にSくんから「先生、一緒に遊ぼうよ」「これ見て」などの言葉が出てくるように。自らの発信をきっかけに楽しい時間を過ごせた!という成功体験を重ねていくことで、気持ちを言葉にするメリットを理解し、表現の幅も広がっていきました。今では、発信と相手への質問を組み合わせた会話のキャッチボールもできるようになってきています。

また、いつも緊張していたSくんの表情が明るくなり、よく笑うようになったのも大きな変化だと感じています。大きな声でお話しをしたり、時にはふざけたりする姿も見られます。
Sくんが初めて獲得した言葉や、できるようになったことをお父さま・お母さまと共有しながら一緒に成長を見守ることができることは、指導員としてとても幸せなことです。今後、就学に向けて新たな課題、新しくできるようになることも増えていくと思いますが、引き続きさまざまなことを共有しながらLITALICOジュニアでの時間を楽しんでいけたらうれしいです。

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