小学3年生の課題と指導事例
自立に向けた1歩を踏み出す学年!
友だち関係でのつまずきや学習面をサポート。
活動範囲や友だちとの関わりも広がる年頃。自我が確立されはじめ、自分でやってみたい・1人でできるといった考えを持つようになり、自立に向けた1歩を踏み出す時期です。同時に友だち付き合いが増え、集団で行動することも多くなり、友だちとのトラブルも増えてきます。
また学習面では、抽象的な内容を自分の中で具体化する練習をする学年です。
自主学習など自分から取り組む姿勢を育むとともに、相手の気持ちを理解し適切なコミュニケーションが取れるようにサポートしていきます。
LITALICOジュニアでの課題別指導例
お子さまは一人ひとりつまづくポイントや得意な学び方がことなります。
お子さまに合わせた方法で指導プランをご提案しています。
課題1
字の読み書きが苦手

漢字を覚えるのが苦手。集中力がなく、字を読むのも書くのも得意ではないので、学年相応の学習についていけるか心配です。
指導事例
LITALICOジュニアの指導事例
課題2
友だちとのやりとりが苦手

コミュニケーションが一方的で、相手の状況を考えずに言いたいことを話してしまいます。
指導事例
LITALICOジュニアの指導事例
会話の正しいやり方やルールを学びながら、同時に相手の表情や気持ちを理解する練習をおこないます。
課題3
集団行動の中でルールが守れない

相手の気持ちを汲み取るのが苦手で、友だちとコミュニケーションがうまく図れずにケンカとなり、集団から孤立してしまうことが多いです。
その言動で、なぜ友だちが怒るのか、イメージするのが難しいようで、傍からみると自分勝手と思われがちな行動が多く、友だちとのトラブルにつながることがあるので、もう少し相手の気持ちを想像して、自分の言動を変えられるといいなと思っています...。
指導事例
LITALICOジュニアの指導事例
友だちとの交流が盛んになってくると、集団の中でのルールやマナーを理解して守ることが円滑なコミュニケーションに必要となります。
自他の意識も芽生えてくる時期だけに、トラブルが続くことにより劣等感や不登校につながってしまうこともあるため、本人にとって分かりやすいルール理解の仕方や、覚え方を見つけていきます。
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- ソーシャルスキルアップ
<個別/毎週> -
ルールやマナーを理解するために、まずは動画でいい見本と悪い見本とを見比べてもらい、いいと感じるところ・よくないと感じるところをそれぞれ見つけてもらいます。
次にワークでいい見本と悪い見本の違いを明確にし、ディスカッションをしながら、ルールの必要性や適切な行動の理解を促していきます。その後、いいと感じた言動をリハーサルで実践し、状況に応じて使い分ける練習を重ねて定着に導きます。
また、身の回りのルールを文字やイラストにして見えるところに貼っておいたり、1冊の本にまとめて持ち歩けるルールブックをつくったりすることで、継続的なスキル練習にもつながります。
- ソーシャルスキルアップ
ポイント
ここで大切なのは、成功した・やってよかったと思えるスキルを身につけることです。具体的な解決策であっても失敗につながるのではと思えば、その事柄を回避するために不適切な行動につながってしまいます。
そのお子さまの特性に合った方法を一緒に考え、解決できる行動へと丁寧に導くことが重要になります。自宅や学校でも繰り返し実践して定着していけるように、レッスンの最後には保護者さまへのフィードバックもおこなっています。
LITALICOジュニアに通う小学3年生のお子さまの成長の様子
まとめ
友だちと自分の関係に意識が向きやすい小学校3・4年生は、自他の違いが浮き彫りとなる時期です。コミュニケーションの幅や言葉のレパートリーが増えていく中で、もともとの苦手分野が表面化して、自分なりの解決策を模索し始めるときでもあります。
スムーズに集団生活を送るためにも、苦手とすることの背景要因を見極めて抽象的な物事への理解を具体化していくとともに、解決策へつなげていく視点をもつことが大切です。
そのためには、まず大人が適切な対処法を提示してお子さま自身が自分に合ったものを選べる環境を設定し、状況に応じた言動のレパートリーを増やしていきましょう。
また、先生や保護者など周囲の大人が情報を共有して、お子さまに気づきを促す言葉がけをするなど、できた・成功したという経験を積み重ねていけるよう導いていきましょう。
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LITALICOジュニアでは、お子さまにあったやり方で
お子さまのお困りごとを解決できるようアプローチしています。
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小学3年生の発達の目安
・今日の予定を意識して行動する
・あまりのあるわり算ができる
・絵や写真を説明する文章を書くことができる
・ルールや手順が複雑な活動を理解し参加することができる
・周囲の状況からそれぞれの感情を推測してふるまいを変えられる