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LITALICOジュニアとは

「 LD(学習障害)の診断はどうやっておこなわれる?テストではない?特徴や指導例についてもご紹介 」

※学習障害は現在、「SLD(限局性学習症)」という診断名となっていますが、最新版DSM-5-TR以前の診断名である「LD(学習障害)」といわれることが多くあるため、ここでは「LD(学習障害)」と表記します。

LD(学習障害)とは

LD(学習障害)とは

学習障害(LD)とは、学習における技能に困難さがみられる発達障害の一つです。

読むことやその内容を理解することの困難さ、書くことの困難さ、数の理解や計算をすることの困難さなど大きく3つの分類があります。

LD(学習障害)の特徴

LD(学習障害)は、大きく以下の3つに分類することができます。

・読字障害(ディスレクシア)・・・読みの困難

文字の読み方・形を認識することが難しい

読字障害(ディスレクシア)・・・読みの困難

・書字表出障害(ディスグラフィア)・・・書きの困難

文字の形の認識が難しく、文字や文章を書くことに困難がある

書字表出障害(ディスグラフィア)・・・書きの困難

・算数障害(ディスカリキュリア)・・・算数、推論の困難

数を概念として捉えることに困難がある

算数障害(ディスカリキュリア)・・・算数、推論の困難

「株式会社LITALICOライフ, LITALICOライフ(https://life.litalico.jp/)・子どもの学習障害(LD)とは?特徴や教科ごとの勉強方法を紹介・https://life.litalico.jp/hattatsu/ld/より画像引用」

 

学習障害の人は「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」という5つの能力の全てに必ず困難があるというわけではなく、一部の能力だけに困難がある場合があります。読む能力はあっても書くのが苦手、他の教科は問題ないのに数学だけは理解ができないなど、ある特定分野に偏りが見られます。

また、同じ「読む」ことの障害でも、ひらがなは問題なくても漢字が苦手など、その状態はさまざまです。

一方、読字と書字の障害など、複数が併せて現れる場合も多く見られます。また、他の発達障害がある人は、その特徴が合わさって出ることもあります。

LD(学習障害)はどうやって診断される?

学習障害は、読むことやその内容を理解することの困難さ、書くことの困難さ、数の理解や計算をすることの困難さが、知的障害(知的発達症)によるものでないこと、経済的・環境的な要因によるものでないこと、神経疾患や視覚・聴覚の障害によるものではないこと、学習における面のみでの困難であること、という場合に限り診断されます。

学校教育が始まる就学期になって診断されることがほとんどですが、就学前の段階で言語の遅れや数えることの困難、書くことに必要である微細運動の困難などがあることでその兆候に気づかれることもあります。

診断の流れは、医療機関などにより異なりますが、まずは問診で現在の症状や困りごと、赤ちゃんの時から今までの生育・養育歴、既往症や家族歴などを調べていきます。脳波検査、頭部のCT、MRIなどでてんかんや脳の器質的な病気といった異常がないかを検査します。そして知能検査や認知能力検査などの心理検査を行います。

知能検査ではウェクスラー式知能検査の1つである「WISC-Ⅳ」が代表的です。「WISC-Ⅳ」では本人のもつIQ水準をチェックし、言語理解、知覚推理などを検査します。ウェクスラー式知能検査は、年齢に応じた以下の3種類があります。

・3歳10ヶ月から7歳1ヶ月の幼児の場合は「WPPSI」

・5歳から16歳11ヶ月の子どもは「WISC」

・16歳以上の成人の場合は「WAIS」

認知能力検査では、日常生活や学校で習得できた知識や情報を認知的に処理する能力を調べ、認知処理能力と習得度を比較できる「KABC-Ⅱ」などを行います。

このようにさまざまな情報を元に、総合的に学習障害であるかを判断します。学習障害の疑いを感じたら、教師や専門家に相談してみましょう。

LITALICOジュニアのLD(学習障害)の指導事例

LITALICOジュニアのLD(学習障害)の指導事例

LITALICOジュニアは発達が気になるお子さまに学習やソーシャルスキルトレーニングなど一人ひとりにあわせた支援をしています。

学習障害のお子さまへの指導実績も豊富です。ここではLITALICOジュニアの学習障害のお子さまへの指導事例をご紹介します。

【文字の形をとらえることが苦手でひらがなの読み書きが苦手なかなちゃんの指導事例】

かわいいものがすきなかなちゃんが楽しくひらがなを覚えられるように、カラフルな毛糸やビーズを使って授業をおこないました。

まず大きなひらがなの文字を指導員が紙に書いておき、その文字の上に毛糸を貼っていったり、ビーズを貼りつけてカラフルなひらがなの文字を作りました。1文字1文字、形をとらえて作ることができたら、その上を指でなぞる、マーカーペンでなぞるといったステップで、ひらがなに慣れていきました。

このように、まずはひらがなの形を認識するために、本人が楽しめる工作から始め、「これならできる! もっとやりたい!」と思ってから、学校での読み書きに合わせていけるように練習することで、抵抗感なく学習に取り組むことができるようになりました。

 

「学校の勉強についていけない」「どんな指導をしてもらえるか知りたい」など少しでも気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

【参考資料】

*書籍
『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』日本精神神経学会/監修、医学書院/刊

監修者:博士(障害科学) 野口晃菜

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