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成長事例

アスペルガー症候群のお子さま(16歳/高2)の成長の様子 「 解法の手順をシンプルな言葉で可視化 」

高校2年生の信一さん(仮)は小学生のころアスペルガー症候群(※)と診断されました。抽象的な言葉や文脈の意味を理解することが苦手ですが、進学したい大学が決まっており学習への意欲は十分にあります。

※以前は言葉や知的の発達に遅れがない場合「アスペルガー症候群」という診断名が用いられていました。
アメリカ精神医学会発刊の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)で自閉的特徴を持つ疾患は包括され、2022年(日本語版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』では「自閉スペクトラム症」という診断名になりました。信一さんは旧診断名が用いられていたころに診断をされています。この記事では以下、アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)と記載しています。

アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)の子どもの特徴と困り感

アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)の子どもの特徴と困り感

アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)の子どもの特徴として、抽象的な言葉や文脈の意味の理解が難しいことが挙げられます。

自閉スペクトラム症とは

信一さんは数学の教科書や問題集を見て、途中式や解法が省略されていると次に何をしたらいいのかわからなくなります。また問題の解説を読んでも、それがどの言葉・式・数字を表しているのかが分からず、解説自体を理解することが難しいようでした。

得意なことへのこだわりは強く持っていて、単純な計算や既に解法を身につけている問題については短い時間で多くの問題を解くことができます。

LITALICOジュニアでの学習指導の様子

信一さんへのアプローチはそれぞれの問題について、解法の手順をひとつずつシンプルでわかりやすい言葉に直すことから始めました。

数学Ⅰに「平方完成」という解法がでてきます。「平方完成」という言葉では何をどうするかがイメージしづらいですが、「(   )の二乗をつくる」と言い換えることにより、信一さんは解答のどんな式になるか選べるようになりました。

また参考書では途中式も一部省略されているところを「① xの係数を半分にする」、「② 二乗する」、「③ 両辺に足す」、「④ 因数分解、計算をする」と提示すると、途中式の意味もわかり自身で書けるようになりました。

その後は信一さんが「自身で理解できない教科書、参考書の内容は必ず学校の先生やLITALICOジュニアの指導員へ聞く」との決まりのもとキーワード集を作り、わからなくなったらキーワード集を見直すという学習方法が定着しました。

抽象的な言葉の意味を理解することが難しい子どもには、「なにをどうする」を具体的な言葉に置き換えて説明すると理解を促すことができます。また高校生であれば、「自身で調べるための手立て」を一緒に考え、ご自身でヘルプを求められるように練習していくことで、社会で生活していく力も育むことができます。

LITALICOジュニアでは、今までたくさんの発達障害の子どもの指導例があります。
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