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「 衝動性が強い子どもの接し方は?自分でコントロールできるようになる? 」

衝動性が強く、気になるものが有ると食事中なのに席を立ってしまったり、着替えをしていたかと思えば途中で遊び始めてしまったり、外を歩いていても気になるものの方へ走っていってしまったり。
そんなお子さまと日々関わるのは、中々気が抜けなくて疲れてしまうこともあるかと思います。

本記事では、衝動性の強いお子さまとの接し方についてご紹介します。

「衝動性」とは

「衝動性」とは

「衝動性」とは、外からの刺激や思いついたことに対して、衝動的に反応や行動をしてしまうことをいいます。

 

例えば、以下のような様子がみられることがあります。

・思いついたままに行動する

・思ったことをすぐに口にする

・授業で指名されていないのに発言する

・順番を待つことが苦手

・感情や欲求のコントロールが苦手

ADHD(注意欠如多動症)と衝動性

衝動性は、ADHDの特徴のひとつとしても挙げられます。

ADHDとは、注意欠如多動症とも呼ばれ、話を集中して聞けない、作業が不正確、なくしものが多いなどの「不注意」、体を絶えず動かしたり離席する、おしゃべり、順番を待てないなどの「多動性」「衝動性」の特性がみられる発達障害の一つです。特性のあらわれ方によって多動・衝動性の傾向が強いタイプ、不注意の傾向が強いタイプ、多動・衝動性と不注意が混在しているタイプなど主に3つに分けられます。

 

衝動性があるからといってADHDであるというわけではありませんが、長期にわたって日常生活や学校生活に支障が出ている場合は、相談機関に相談をしてみるのがいいでしょう。お子さまに必要なサポートを受けることで、生活しやすくなったり困りごとが解消されることがあります。

衝動性が強いお子さまへの接し方のポイントは?

「衝動性が有ること」はエネルギーがあることと言いかえられるので、それ自体が悪いことではありません。大人も人によって、衝動性が強い人もいれば弱い人もいます。また、年齢とともに自然と落ち着いてくる場合もあります。しかし、生活に支障をきたすようでは困る場面も多くあると思いますので、衝動性をコントロールして、ご家族やお子さま自身が過ごしやすくなるように工夫ができるといいでしょう。

 

対応のポイントは衝動性があることによって、何に困っているのかを具体的に考えることです。
例えば、食事の時に困った行動をとる子どもに対して、「衝動性があるからご飯を食べなくて困っている」だと課題が曖昧なため、対処が難しくなってしまいます。
ですが、「食事の途中に遊び始めてしまう事に困っている」と具体的に考えてみると対処法を考えやすくなります。

遊び始めてしまうのは、部屋の奥にあるおもちゃが気になっているからかもしれないというように、なぜそのような様子がみられるのか、子どもの様子を観察できているとより良いです。

衝動性が強い子どもへの対応の具体例

衝動性が強い子どもへの対応の具体例

では、上記で具体的になった困りごとに対して、対応方法を考えてみましょう。

 

・食事をはじめてすぐ、「着席して」ご飯を食べていることをほめる。

「座って食べられてえらいね!」と褒めることで、座って食べたら褒めてもらえたという成功体験を積み、子どもの良い行動を増やしていくことが期待できます。


・おもちゃを片付けたり隠したりして、見えない状態にする。

子どもが気になるものは目線に入らないようにするなど、子どもが集中しやすい環境設定も大切です。

 

・ご飯時のルールを決めて、ルールを守れたらごほうびをあげる。

「食事中に遊ばないよ!」と声をかけても同じことを繰り返すといった場合、目でみてわかるように絵カードや文字で見せて確認するのも良いかもしれません。

また、事前にルールを確認しておいたり、見通しを伝えておくことで、今は何をする時間か理解しやすくなる場合もあります。ルールを守れたら褒めることで、子どものルールを守ろうという気持ちを育てます。

 

このように、お子さまが集中しやすい環境設定や、お子さまが正しい行動がとれているときに褒めるなどの対応をすることで、少しずつ衝動性をコントロールすることができるでしょう。

衝動性が強い子どもへの対応の応用例

具体的な対処方法を考えていくことで、他の生活場面でも使える方法が見つかります。

上記の例で言えば、
「絵カードのような、目に見えるもので約束を見せれば忘れずに頑張れるから、学校でもカードを使ってもらおう」
「気になるものがあると注意が散漫してしまうから、授業中も他の子どもが見えない一番前の席にしてもらえないか先生に相談してみよう」
「見通しがわかると頑張れるからスケジュールカードを他の場面でも使ってみよう」

このように、色んな場面で使える方法が見つかってくると、衝動性があっても適切に行動できる場面が増えていきます。
そうして少しずつ成功体験を増やし、困った行動を減らしていけるとお互いにとってハッピーですね!

衝動性が強いお子さまの接し方で悩んだときはLITALICOジュニアへ

衝動性が強いお子さまの接し方で悩んだときはLITALICOジュニアへ

衝動性が強いお子さまと接する際には、まずは具体的に困っていることを考えて、そこから対応方法を考えることが大切です。

LITALICOでは、「順番を待てない」「思いつくままに行動してしまう」など衝動性が強いお子さまの困りごとへのサポート事例も豊富にあります。

「子どもとどう接したらいいかわからない」「何度言っても聞かない」など子育ててお悩みの方、お子さまの発達について気になることがある方は、お気軽にお問い合わせください。

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