LITALICOジュニア気持ちの切り替えが苦手だった我が子が、相手に「どうぞ」と譲れるように
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気持ちの切り替えが苦手だった我が子が、相手に「どうぞ」と譲れるように

2023年01月30日公開 | LITALICOジュニア編集部

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LITALICOジュニア気持ちの切り替えが苦手だった我が子が、相手に「どうぞ」と譲れるように
3歳児健診でMちゃんの発達の遅れを指摘され、療育を受けることを決めたTさんご家族。年少からLITALICOジュニアの利用を開始され、この春、小学校へ入学されます。

言葉の遅れや気持ちの切り替えが苦手だったMちゃんのお父様、お母様に、LITALICOジュニアを利用されてからこれまでの変化を伺いました。
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目次

プロフィール

Mちゃん

年齢:6歳1ヶ月

ジュニア歴:1年8ヶ月

診断名:発達障害(自閉スペクトラム症)

困りごと

  • 知っている言葉の数が少ない
  • 気持ちの切り替えが苦手
  • 相手に譲ることができない

通ってからの変化

  • 自分で切り替えができるようになった
  • 1日の出来事を伝えられるようになった
  • お友だちに譲ることができるようになった

3歳児健診ですすめられたことをきっかけに、療育センターへ

LITALICOジュニア3歳児健診ですすめられたことをきっかけに、療育センターへ

3歳児健診でMちゃんの発達の遅れを指摘され、療育を受けることを決めたTさんご家族。年少からLITALICOジュニアの利用を開始され、この春、小学校へ入学されます。

 

言葉の遅れや気持ちの切り替えが苦手だったMちゃんのお父さま、お母さまに、LITALICOジュニアを利用されてからこれまでの変化を伺いました。

LITALICOジュニアに通われる前から、療育センターに通われていたそうですね。どのようなきっかけで、療育を受けることになったのでしょうか?

3歳児健診の結果を受けて、担当の先生から「療育を受けた方がいい」とすすめられました。「後になって『行っておけばよかった』と後悔している保護者の方を多く見てきたので、早めに通うことをおすすめします」と言われたんです。「それなら通っておいた方がいいかな」と思って、療育センターに通うことにしました。

療育をすすめられたときは、Mちゃんにどのような困りごとがありましたか?

一人っ子ということもあり、それまであまり周りの子と比べる場面がなかったんです。正直、発達に遅れがあるとは思っていませんでした。でも、思い返してみると、知っている言葉の数が少なくてコミュニケーションを取ることが難しかったり、なかなか気持ちの切り替えができない場面はあったなと思います。

療育センターは実際に通われてみて、いかがでしたか?

最初は、市が運営する療育センターで保育と言語と体感の3つを中心にトレーニングを受けていました。ただ、予約がいっぱいで月1回しか通うことができなかったんです。1ヶ月も期間が空いてしまうと、前回のことは忘れてしまうんですよね。

 

「これって、通っている意味あるのかな?」と頭の中にはてなマークが浮かんできてしまって…。そんなときに、家から通えるところにLITALICOジュニアがあると知って、見学にいくことにしました。

LITALICOジュニアを見学されてみて、どのように感じられましたか?

まず最初に、先生が子どものことをよくわかった上で関わってくれているなと思いました。ちゃんと子どもの目線で話してくれるんです。とにかく娘が楽しそうにしていて、先生との信頼関係が築けている感じがしました。モニターで娘の様子を見ることができたり、毎回先生からフィードバックをもらえることも安心感に繋がるなと思って、LITALICOジュニアに通うことにしました。

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気持ちを切り替えて、「相手に譲る」ができるようになった

LITALICOジュニア気持ちを切り替えて、「相手に譲る」ができるようになった

実際にLITALICOジュニア通われてみて、いかがでしたか?

子どもが楽しみながら苦手を克服できるところがいいなと思っています。モニター越しに娘の様子を見ると、あまりにも楽しそうにしているので授業を受けにきていることを忘れてしまうくらいです(笑)

指導の中では、具体的にどのようなことをされていましたか?

意に沿わないことがあると、気持ちを切り替えられないことが多かったんです。指導の中では、興奮したときにどうするかを最初に先生が提示してくれていました。「深呼吸をする」「水を飲む」などです。

 

それを実践して、徐々に気持ちを切り替える方法を身につけていった感じです。今では、事前に提示されなくても、自分で切り替えができるようになってきたと思います。

特に印象に残っていることはありますか?

マンツーマンの指導の中で、初めて相手に譲ることができた瞬間があったんです。それまでは、使いたい玩具などが相手と重なったときは、なかなか譲ることができませんでした。なので、相手に譲る練習をする場面を指導の中でつくってくれていました。

 

あるとき、おにぎりの工作で3種類ある具の中から1つを選ぶ場面があって、先生と使いたい具がかぶってしまったんです。そのときに、何の躊躇もなく「いいよ。先生にあげる」と言っていました。

 

すごく感動してしまって、モニター越しに見ていた私が泣いてしまいました。できた工作を持って帰らせてもらって、記念にその日の日付を書いたくらいです(笑)それ以降、お友だちと遊んでいるときにも「最後でもいいよ」とか「これあげるよ」と言えるようになりました。そんな様子を見る度に、娘の優しさを感じるんですよね。

それは大きな変化ですね!言語でのコミュニケーションで成長を感じる場面はありましたか?

ありましたね。元々言語でのコミュニケーションが苦手で、言いたいことを上手く伝えることができなかったんです。例えば、「水筒」と言いたいのに、単語が出てこなくて「お茶が入ってて、丸い蓋でくるくる閉めて…」と物の説明をしてしまったり。園での出来事を説明することも難しさがありました。

 

指導の中では、先生が娘に「今日は幼稚園で何をしたの?」と聞いてくれて、それに答える練習をしました。他にも、絵本を読んだあとに、内容について「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」に添って文章を組み立てる練習をすることもありました。いつも「どこで」の説明が抜けてしまうのですが、パーフェクトにできたことがあったんです。それにも感動してしまって、先生がホワイトボードに残してくれた文章の写真を取らせてもらいました(笑)

 

マンツーマンでの指導なので、娘に合った指導で、しっかり教えてもらえたところがよかったなと思います。

保育所等訪問支援も利用してくださいましたね。実際に利用されてみていかがでしたか?

年中の最初の頃は、言葉でのコミュニケーションが難しいこともあって、娘から園でどんなことをしているのかを聞くことはほとんどありませんでした。だから、何をしているのかが全然わからなくて。保育所等訪問支援では、LITALICOジュニアの先生から園での様子を具体的に報告してもらえるんです。

 

「困っているお友だちがいたら声をかけてる」とか、「一斉指示を聞いてみんなと同じように動けている」とか、ちょっとしたエピソードを教えてくれたりもしました。その内容からも成長している実感を得られるので、保育所等訪問支援はお願いしてよかったです。

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ペアトレや先生との会話で、親も子どもと一緒に学べる

LITALICOジュニアペアトレや先生との会話で、親も子どもと一緒に学べる

お父さま、お母さまとしては、どのような変化がありましたか?

心に余裕が持てるようになったと感じます。どうしても他の子と比べて発達の遅れが気になってしまうことがあったのですが、それよりも、「娘は娘」と自分の子どものいいところに目がいくようになりました。できないことを責めるよりも、できたことを褒めた方がお互いに気持ちがいいですしね。結果的に、親も子どもも笑顔でいることが増えて、家庭の中が明るくなりました。

 

LITALICOジュニアでの指導中は、モニターで娘の様子を見ることができるので、親としてもどんな風に子どもに関わったらいいのかが見えてきた感じがします。指導が終わったあとに、「さっきのはどういうねらいでやっていたんですか?」と先生に聞いて、教えてもらったり。いっぱい勉強させてもらいました。

 

LITALICOジュニアに通い始めてからすぐにペアレント・トレーニングを受けたこともよかったです。受ける前はイライラしてしまうことがよくあったのですが、落ち着いて子どもと関われるようになりました。

ご家族にとって、LITALICOジュニアはどのような場所ですか?

娘は勉強やトレーニングというより、遊びに来る場所だと思っているんじゃないかなと感じます。担当してくれた先生のことが大好きで、最初は「LITALICO、行こう」ではなく、「○○先生(のところへ)、行こう」と言っていたくらいなので(笑)遊びに行っている感覚で、自然にいろんなことが身についていくような場所だと思います。

 

私たち親にとっては、情報収集する場所でもありますね。指導を見せてもらって家でも取り組めそうなことがあったら真似してみたり、使えそうなものがあったら教材の写真を取らせてもらって家でも準備して使ってみたりしています。

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自分の“好き”を見つけて、伸ばしていってほしい

LITALICOジュニア自分の“好き”を見つけて、伸ばしていってほしい

Mちゃんには、これからどんな風に成長していってほしいですか?

親としては、小学校も楽しく通ってもらえたらそれが何よりだなと思っています。親同士の会話では、塾に行かせることや受験することが話題にあがったりするので、正直気持ちが揺れることはあります。

 

でも、学校の勉強ができるようになることよりも、娘には自分を大切にすることや自分の好きなことを見つけてもらいたいと思っています。

最後に、お子さまについてお悩みの保護者さまへメッセージをいただけますか。

自分の子どに支援が必要だということは、親の立場ではなかなか認めたくないことだとは思います。私も悩みました。でも、今思うと、やっぱりLITALICOジュニアに通ってよかったと思っています。

 

「あのとき通わせておけばよかった」と後悔したくはないんですよね。実際に通ってみて「違う」と思ったらやめたらいいので、まずは試しに通ってみるのがいいんじゃないかなと思います。

 

そして、一人ひとり発達のスピードや個性は違うので、それを笑顔で見守ってあげたらいいと思います。みんな違っていること。それが当たり前なんです。自分の子どもの可能性を信じていれば、きっと大丈夫です。

Tさん、ありがとうございました。

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先生からのコメント

Mちゃんが初めてLITALICOジュニアに来てくださったときは、言葉のキャッチボールが難しかったり、ゲームで負けそうになったときに泣いてしまったりする様子がありました。


気持ちを切り替える練習をするために、教室の隅に1人で落ち着ける空間をつくっておくと、興奮したときはそこにいられるようになりました。しばらくして「もう1回やってみる?」と声をかけると、それに応じてくれることも。徐々に自分で落ち着くスキルが身についていった感じがします。


ここまでMちゃんが成長できたのは、保護者の方のお力もあったなと感じます。指導の中でやったことをご自宅でもやってくださったり、その様子を写真に撮って見せてくださったりしました。小学校1年生になっても、得意なところを伸ばしながらMちゃんのペースで頑張ってほしいなと思います。

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