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成長事例

ASD(自閉スペクトラム症)・知的障害(知的発達症)のお子さま(5歳/年長)の成長の様子 「 言葉の発達を促す楽しい授業 」

言葉を使ってやりとりができない5歳の男の子

まさや君は、一人遊びが大好きな5歳(年長)の男の子。いつも本や雑誌を見つけては、持ち出し、ページをめくることに夢中です。
カードを持つと、ずっとカードをめくり続けて、過ごしています。人との関わり遊びでは、こちょこちょ遊びが大好きでした。

まさや君は、ASD(自閉スペクトラム症)と知的障害(知的発達症)の診断がでており、療育センターにも通っていました。
集団生活の場では、体を動かす活動は参加しますが、机上課題になると寝転がったり、本を読んだり、参加しないことも多いです。人に何かを伝えたいときは、しゃべらないで腕を引っ張って、やってほしいものやことの前に連れて行きます。周りの大人は、しゃべらないなりに、訴えようとしているまさや君の様子を見て、察することができるので、まさや君のお願いを聞くことができていました。
発する言葉は、「ぱんだ!」「しょうぼうしゃ」など、気持ちが乗った時に、自然と出す独り言の単語だけ。それ以外は、しゃべらないで、腕を引っ張ります。今は困っているわけではありませんでしたが、小学校に上がる前に、コミュニケーションの練習をすることで、言葉を使ってやりとりができるようになってほしい、と思っていました。療育センターでも月1回、言葉のトレーニングはありましたが、もっと頻度高く練習がしたいと思い、LITALICOジュニアに問い合わせました。

しゃべらない子どもへのアプローチ方法とは?

しゃべらない子どもへのアプローチ方法とは?

LITALICOジュニアでは、まさや君の好きな活動を一緒に取り組むことから始めました。まずは、まさや君にとって先生が一緒に遊ぶ楽しい存在であることを、知ってもらうためです。言葉の練習をするときは、急に言葉から始めるのではなく、LITALICOジュニアで過ごすのが楽しい、先生と遊ぶのが楽しい、と思ってもらい、気持ちを高め、人との関わりを楽しむ経験を育むことから始めます。
まさや君は気持ちが乗ってくると、言葉を出しますが、しゃべらないお子さまへのアプローチはたいてい、ここからスタートします。
そして、先生とまさや君は、まさや君の好きな本を一緒に読んでみたり、同じカードを眺めたり、言葉以外のコミュニケーションを通じて、関わりを続けました。楽しくなったまさや君は「パトカー!」とか「あか!」とか、自分の話すことができる言葉を出すようになりました。言葉が出たときに、先生はすかさず「パトカー!」と繰り返し、まさや君が喜ぶこちょこちょをします。

このように、言葉を発するとまさや君にとって嬉しいことが起こる、という経験をたくさん積みます。これを繰り返していくうちに、まさや君はこちょこちょをしてほしい時、先生のほうを見て、何かしらの言葉を言うようになりました。そのたびに先生は笑顔で、その言葉を繰り返し、こちょこちょをして、まさや君と遊びました。2ヶ月ほど経つと、まさや君の出す言葉が増えてきました。まさや君は言葉を知らないわけではなく、お母さんも驚くほどたくさんの単語を知っていました。

言葉と実物とのマッチング

次に、LITALICOジュニアでは、名詞と実物とをマッチングする練習を始めました。「あか!」というと、赤い色のおもちゃやブロックをまさや君に見せながら、先生も「あか」と言い、そのあとこちょこちょ。これを繰り返していくと、赤いブロックをまさや君に見せると、「あか」と言うようになりました。「あか」と言ったらこちょこちょ。こうやって、言葉と実物とのマッチングができると、こちょこちょのご褒美の繰り返しを行いました。
続けていくうちに、今までは、まさや君が好きな時に好きな言葉を発しているだけでしたが、先生が見せたものやカード、ブロックを見て「くるま」「青」など、言葉を言えるようになりました。

まさや君は、初めは言葉は出るものの、言葉と実物とがマッチしているわけではなく、ただ音を出しているだけでした。しゃべらない状態だったと言えます。LITALICOジュニアの授業を通じて、「言葉を出すと嬉しい活動ができる」という経験を積みながら、言葉と実物をマッチして理解することができるようになり、先生が見せたものやブロックやカードを見て、その名詞を話すようになりました。
まさや君は言葉の役割や使い方を理解することができるようになったのです。
そして、練習を積み重ねていく中で、自分がほしいものを言葉で話すようになり、家庭でもそのやりとりがどんどん増えていきました。

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