LITALICOジュニア家庭では気づくことができなかった…保育園では周囲との関わりを避けていた息子ー語彙が増えたことで、感情表現も豊かに。1〜2ヶ月の間にぐんぐん成長
通塾体験談

家庭では気づくことができなかった…保育園では周囲との関わりを避けていた息子ー語彙が増えたことで、感情表現も豊かに。1〜2ヶ月の間にぐんぐん成長

2023年08月22日公開 | LITALICOジュニア編集部

LITALICOジュニア家庭では気づくことができなかった…保育園では周囲との関わりを避けていた息子ー語彙が増えたことで、感情表現も豊かに。1〜2ヶ月の間にぐんぐん成長
保育園で周囲とのコミュニケーションを避ける姿を指摘されたことが、自閉スペクトラム症の診断に結びついたAくん。ご家庭では大きな困りごとを感じていなかったお母さまは、LITALICOジュニアの体験授業で泣き叫ぶAくんに衝撃を受けたといいます。家庭以外でも楽しく過ごせるようにと踏み出したLITALICOジュニアの利用で、Aくんのコミュニケーション力は大きく成長し、おうちでの様子もすっかり変わったといいます。お母さまとお父さまにお話を伺いました。
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目次

プロフィール

Aくん

年齢:6歳

ジュニア歴:8ヶ月

診断名:自閉スペクトラム症

困りごと

  • 保育園のクラスメートと一緒にあそぼうとしない
  • 思い通りにならないことがあると、癇癪を起こす
  • 発語は単語中心で、要求を文章で伝えられない

通ってからの変化

  • 友だちの輪に入れるようになった
  • 気持ちや要求を長い文で表現できるように

家庭外での様子を見て、療育の必要性を認識

LITALICOジュニア家庭外での様子を見て、療育の必要性を認識

LITALICOジュニアに通うきっかけから教えてください。

お母さま:昨年、年中の秋に保育園の先生から、友だちとの関わりが薄いという指摘を受け、初めて同年代の子どもと息子とでは、発達が違うのかもしれないと感じました。その日の夜から支援機関を調べたり、かかりつけ医を探したりと、インターネットでひたすら検索。LITALICOジュニアもインターネットで「療育」と検索していたときに見つけ、見学を申し込みました。

当時、お子さまの様子で気になるところはありませんでしたか?

お母さま:保育園では友だちの話を避けたり、呼びかけられても聞こえないのか、いやなのか、応じない様子がある、と言われました。今思えば、当時からこだわりの強さ、気持ちの切り替えが苦手なことなど、自閉スペクトラム症の特性は多々ありました。ただ、それもこの子の個性と捉えていて、違和感はなかったんです。

 

初めてLITALICOジュニアに見学に行かれときは、どんな様子でしたか?

お母さま:最初は教室に入ることすらできなかったのですが、先生が「それでいいんだよ」と受け入れながら、うまく促してくださいました。子どもに100%寄り添ってくださる姿勢に、まず感銘を受けましたね。その日は、途中から先生のあそびの提案も拒否して号泣してしまったのですが、「うちの子って家以外ではこういう感じなんだ」という発見になりました。息子が困っている様子を目の当たりにして、これは通わせたほうがいいなと改めて感じました。

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語彙が増えたことで、感情表現も豊かに

LITALICOジュニア語彙が増えたことで、感情表現も豊かに

利用開始時には、どんなことを課題として取り組みましたか?

お母さま:体験の際に先生が書き出してくれた課題は、「貸して」「取って」といった基本的な要望をうまく言えていない、ということでした。家では「水」「ごはん」といった単語のみの発話でも、私が意図を汲み取って対応してしまっていたので……。また、いやなことを伝える意思表示もできていない、というお話もありました。これは、家では私が先回りして癇癪を起こさないように助け舟を出していたため、なかなか気づけなかった部分です。

LITALICOジュニアに通うなかで、お子さまがいちばん変わったと思う部分はどこですか?

お母さま:自分の気持ちや考えを文章で伝えられるようになったことは、大きな成長ですね。まず「貸して」を言えるようにすることから始めて、「食べたい」「書きたい」と動詞の語彙が増えていきました。同時に名詞や目的語をつけた長い文章を言えるようになって、意思の疎通がスムーズに。それが1〜2ヶ月の間にぐんぐんできるようになっていったのには、驚きました。

 

お父さま:「おはよう」と声をかけると、「おはよう」と返してくれる。これも以前には考えられなかったことです。また、私のひざに乗ってきたりと、言葉以外でのコミュニケーションも豊かになりました。以前の黙々と自分の世界で遊んでいたころとは、圧倒的に違いますね。

 

言葉でもスキンシップでも、気持ちを伝えられるようになってきたのですね。

お母さま:語彙が増えたことが感情表現にも結びついたのか、たとえば「パパ、これ食べる?」「ママ、大好き」など、愛情を表現してくれるようになったのもうれしい変化です。言葉が出てきたこと以上に、息子の中にそういう温かい気持ちが育まれていたのだということが、本当にうれしかった……。

最近では、授業中に先生を笑わせようとサービス精神を発揮することもあるんですよ! 以前は黙々と自分の世界で遊んでいましたが、人との温かみのある関わりができるようになったことは、大きな成長だと感じます。

保育園でのお友だちとの関わりにも変化はありましたか?

お母さま:ブロックあそび、虫探しなど、好きなあそびのときにはお友だちの輪に入り、「貸して」「虫だよ」と自分から積極的に関わる姿も見られるそうです。

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家庭でも実践! パパも褒め上手に

LITALICOジュニア家庭でも実践! パパも褒め上手に

ご家庭での声かけで意識されていることはありますか?

お父さま:私の場合は「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」といった基本的なあいさつ、感謝の表現をきちんとすることから見直しました。私自身は、「子どもは親の背中を見て育つもの」といった職人気質の家庭で育ち、親ときめこまやかな会話をした記憶がほとんどないんです。会社では挨拶もするし、ねぎらいや感謝の言葉も自然に出るのに、家庭だとぶっきらぼうになってしまう。そうした自分の行動を振り返り、家族に対しても日々の挨拶や感謝の気持ちを伝え、日常的に子どもを褒めるようにと意識するようになりました。気づかせてくれたのは、LITALICOジュニアに通い出してぐんぐん成長する息子と、家庭でもLITALICOジュニアで学んだことを実践する妻ですね。ペアレントトレーニングにも参加し、子どもに合った接し方がいかに大切かをまざまざと見せつけられた思いです。

 

お母さま:私もいちばん心がけているのは、褒めることです。先生たちは、よくないことをしている状態でも、どこかにかならずある「がんばっているところ」「いいところ」を見つけて褒めてくださいます。衝撃を受けて、いいところを見逃さずに褒めることの重要性を認識しました。私がよく褒めるようになって、上の子とのきょうだい仲にも劇的な変化がありました。「仲よく遊べてるね」と声をかえると、ふたりともうれしそう。最近では、姉が得意げに弟の面倒をみてくれるようになって、助かっています(笑)。

 

授業のモニターやペアレントトレーニングが、ご家庭でも役立っているのですね。

お母さま:ペアレントトレーニングを両親そろって受け、習ったことを家庭でも取り入れようと試行錯誤してきたことで、息子のパパに対する接し方も変わってきています。

 

お父さま:私と息子が仲良く遊んでいるのを見て、上の子が怒ることがあるんですね。それは、上の子がうらやましさを感じているということで、息子とのキャッチボールがうまくできているということでもあるのかな、と感じます。

ペアレントトレーニングで印象に残っていることを教えてください。

お父さま:まずは褒めることの重要性ですね。また、「なんで?」と理由を問いただしたり、「ちがうでしょ、こうだよ!」と矯正しようとするようなことは言ってはいけない、というのも衝撃的でした。私が普段言っている言葉ばかりでしたから……。息子は私の言うことがほとんどわからなかったんだな、ということにペアレントトレーニングで気づかされました。

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就学やお子さまの将来への考え方も大きく転換

LITALICOジュニア就学やお子さまの将来への考え方も大きく転換

LITALICOジュニアの通所やペアレントトレーニングを通して、ご両親にも変化があったのですね。

お母さま:考え方が大きく変わりましたね。息子の言葉から気持ちを汲み取り、癇癪を起こさないように先回りをしてサポートして、という生活をしていたので、息子のことを自分と同一視している部分があったと思うんです。それが、彼がきちんと自分の気持ちを言葉で伝えられるようになって、息子には息子の考えがあり、私とは別の人格なんだ、ということに気づけました。来春からの就学も、ずっと通常学級に入ることが最良の選択肢だと思い込んできましたが、果たしてそうだろうか?と立ち止まって考えられるように。

 

お父さま:小学校の見学にいって、ゆっくりでもいいから、息子が無理なく、楽しく育てる環境で学んでほしい、という思いを新たにしました。通常学級でわからないことが多いまま、周囲との違いばかりに目をむけて過ごすより、特別支援学級で自分のペースで学べるほうが息子にとっては幸せではないか、と。

 

お母さま:つい最近まで、将来といってもせいぜい高校や大学くらいまでしかイメージできていなかったのですが、子どもはいずれ親の手を離れ、自分で働いて生活していかなければなりませんよね。親が敷いたレールを無理して歩むより、自分らしい選択をして、笑顔で幸せに暮らすことのほうがずっと大事だな、と思えるようになりました。

通常学級だけでない選択肢も視野に入れるようになったのには、なにかきっかけがあったのでしょうか?

お母さま:息子を担当してくださっていた先生がLITALICOワークスに異動されると聞いて、「働いて自立する」ということへのイメージが湧いたことです。就労支援についてもいろいろ調べるうちに、特性をいかして活躍している方も多いことを知って、親の考える型にはめるより、息子の特性をいかしてゆっくりでものびのび成長できるほうがいいな、と考えるようになりましたね。

 

<今日がLITALICOジュニアでの最終日の先生へAくんからお手紙のプレゼント>

LITALICOジュニアへの通所を振り返って、いかがでしたか?

お母さま:「もしLITALICOジュニアに通っていなかったら」と考えると、こわくなります。授業や先生からのアドバイスはもちろん、LITALICO発達ナビ(※LITALICOが運営する情報ポータルサイト)の情報も視野を広げてくれるものでした。我が家にはなくてはならない存在で、運命の出合いだったと思っています。

 

お父さま:LITALICOで学んだことを家でもちゃんと実践してくれる妻がいたから、息子もこれだけ大きく成長したと思います。ただそんな妻でも、頼るところがなければきつかったでしょう。LITALICOジュニアという頼れる場所ができたことは、幸せだったと思いますね。

 

お母さま:LINEでも気軽に相談ができるのもありがたかったですね。きめ細やかなサポートに感謝しています。

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先生からのコメント

LITALICOジュニア 先生からのコメント

利用開始時のAくんからは、「ひとりで遊ぶから邪魔してほしくない」という意思が感じられ、「これ以上踏み込むと爆発するな」という緊迫感がありました。お母さまは、日常的にその緊張を感じての子育てだったはずで、不安も大きかったと思います。癇癪にはあまり反応しないなど、教室での対応を見てもらい、おうちでも自信を持って対応できるようになっていかれました。

また、Aくん自身も言葉で気持ちを伝えられると楽しい、友だちともいっしょに遊べる、といったことを体験していくうちに、関わりへの抵抗感は薄れ、大きく成長しましたね。一度学んだことは忘れず、さらに教わっていないことも周りを観察して吸収していけるのはAくんの強みのひとつ。最近では「⚪️⚪️だから××して」といった理由とともに要求を伝える表現もできるようになりましたが、これも実は教室では直接練習したわけではないんです。周りの働きかけや指導員の言葉、お父さま、お母さまの声かけから吸収して、自分のものにしている姿に頼もしさを感じます。

Aくんの成長の背景には、LITALICOジュニアでお伝えしたことを家庭でも継続して取り組んでくださったご両親の存在が大きいと感じます。就学についてもたくさん悩み、迷いながら、Aくんにとっていちばんよい選択をされましたね。Aくんが楽しく、ご両親も安心して過ごせる場所が見つけられると、私もうれしいです。

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