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成長事例

自閉症スペクトラムのお子さま(5歳/年長)の成長の様子「癇癪(かんしゃく)を減らす方法とは?」

負けると癇癪(かんしゃく)を起す5歳の男の子

負けると癇癪(かんしゃく)を起す5歳の男の子

まさと君は、一人遊びが大好きな5歳(年長)の男の子。いつも本や雑誌を見つけては、持ち出し、ページをめくることに夢中です。
カードを持つと、ずっとカードをめくり続けて、過ごしています。人との関わり遊びでは、こちょこちょ遊びが大好きでした。

外で体を思いっきり動かして遊ぶことが大好きなゆうたくん(仮名)は自閉症スペクトラムの診断を受けている5歳の年長さんです。ゆうたくんは、幼稚園の友だちと一緒に遊んだり、家族で外にでかけたりすることが大好きです。しかし、幼稚園でゲームをしたときや運動会などには「勝ち」「負け」、「1番」「2番」がつきもの。ゆうたくんはゲームやじゃんけんで負けたり1番にならなかったとき、癇癪(かんしゃく)を起こし、大声を出したり壁を蹴ったりしてしまいます。
家族で買い物に出かけて、欲しいものを買ってもらえないとわかると、床にひっくりかえり癇癪(かんしゃく)を起こすこともあり、お母さんはどのように声をかけ、どのように接すればよいかわからず、いつも落ち着くまで待つしかない状態でした。
そんな中、幼稚園の先生からも「勝つことへのこだわりが強くて、負けたり1番じゃなかったりすると泣き叫んでしまう」と聞き、来年から小学生に入るのにこのままで大丈夫かしら…とお母さんは心配していました。

気持ちを言葉で伝える練習

ゆうたくんの苦手なことは、嫌な気分の時や悔しいときに癇癪(かんしゃく)を起こし、泣き叫んでひっくり返ってしまい、言葉で自分の感情を伝えられないことでした。また、そのような状態は先の見通しがつかないときに起こりやすいことがわかりました。
LITALICOジュニアでは、個別と集団の授業を隔週交互に受けることになりました。個別の指導では「見通しを持つこと」と、「感情を言葉にして伝える」ことを目的とし、集団授業では他の友だちと一緒ゲームをする中で、個別の授業で習得した「気持ちを自分の言葉で伝える」ことと、「気持ちを上手に整理する」ことを実践できることを目的としました。
個別の授業では、毎回あらかじめ「今日は最初に●●のゲームをして、次に▲▲の勉強、最後に■■の遊びをするよ。長い針がここまで来たら今日はおしまいだよ」とやることをホワイトボードに書いておくことで見通しを持ってもらいました。また、指導員との勝敗のあるゲームやじゃんけんを通して、負けたときに「泣き叫ぶ」「壁を蹴る」など癇癪(かんしゃく)の行動が出た際には、「いかりの温度計」の絵を使い、「今の気持ちはどこらへん?」と聞き、指さしで教えてもらいました。「今は少しイライラしてるんだね」と指導員が感情を言葉に置き換えることで、ゆうたくんは周りの人が気持ちを理解してくれると気付くことができました。また、「我慢できないときは『我慢できない』って言って大丈夫だからね」と伝えてからは、癇癪(かんしゃく)を起こす前に「いやだ!」と言葉で気持ちを伝えられるようになりました。

また家では、言葉で伝えられたら大好きなキャラクターのシールを1個ずつもらうことができ、10個溜まったらゆうたくんの好きな遊園地に行くという約束を作ったことで、泣き叫んだり床にひっくり返ったりという行動は減り、言葉で伝えるという行動が増えました。
集団の授業では個別授業で学んだことを実践する場として、友だちとゲームをして負けてイライラしたときに「いやだ」と言葉で言える回数が増え、指導員の「言葉で伝えてくれてありがとう」という反応によって、言葉で伝えたほうが自分の気持ちが伝わりやすいという経験が増えました。

癇癪(かんしゃく)の代替行動を見つける

ゆうたくんは「あらかじめ見通しを持つ」「言葉で伝える」というスキルを付けたことで癇癪(かんしゃく)の回数は減りました。さらにどうしても我慢できないときの対処方法も増やしていきました。ゆうたくんの場合、叫びたくなったら「クレヨンで紙に殴り書きをする」という約束ごとを決め、「泣き叫ぶ」を「クレヨンで描く」という行動に置き換えることで癇癪(かんしゃく)の頻度は減りました。
ゆうたくん自身の癇癪(かんしゃく)の軽減やスキルの習得と並行し、お母さんとお父さんはペアレントトレーニングを受講し、日常的に具体的な指示や質問をすること、褒めるハードルを下げることで育児のストレスが軽減していきました。
小学校に上がる前には、ゆうたくんは「いやだ!僕はこうしてほしい。」と要求を言葉で伝えられるようになりました。お母さんは「小学生に上がる前にかんしゃくの頻度が減ってよかった。家での声のかけ方も少し工夫するだけで育児のストレスが下がりました」とお話してくれています。

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