発達障害用語集
発達障害に関する、基本的な用語を解説しています。
わからない用語が出てきたらここで探して、発達障害への理解を深めていきましょう。
発達障害 用語一覧
用 語 | 用語説明 |
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アセスメント(ツール) | アセスメントには以下の4つが含まれる。 |
意思表示カード | 意思表示カードとは、自分の意思をうまく表現できない自閉症圏の子どもがそれらの意思を伝えるために使う。絵カードとも呼ばれ、「何々したい」という欲求から「何々したくない」という拒否の意思など様々な意思表示の場面に使われる。市販されているものもあるが、自作している方も多い。 |
言語聴覚士 | 言語聴覚療法をおこなう医療資格保有者のこと。医療機関、教育機関、保健福祉機関などで幅広く活動している。言語聴覚士になるためには専門の養成施設を卒業し、言語聴覚士国家試験に合格しなければならない。また、合格した場合は厚生労働省の「言語聴覚士名簿」に申請・ 登録した時点で有資格者となる。養成教育期間では言語・コミュニケーション行動に関する医学、心理学、言語学、音声学、音響学、社会科学等を学ぶ。さらに言語聴覚障害学、失語・高次脳機能障害、言語発達障害、発生発語・嚥下障害、聴覚障害について学び、療育施設などで言語聴覚障害のある方の支援に必要な臨床経験を積む。話す、聞く、表現する、食べるなど日常の動作を支援するのが基本的な仕事である。所属のほとんどは医療機関であり、次いで福祉施設、介護施設の順番である。対象別でいえば失語が最も多いが、発語・言語発達・聴覚に関しても約10000人の言語聴覚士が働いている。 |
染色体異常 | 染色体異常自体は妊娠の5%程度おこるとされ、流産になることが多い。発達障害の視点から染色体異常を見ると、ダウン症候群があり21番染色体が1本過剰で3本あるために起こる。この染色体異常を出産前に調べる検査に、羊水染色体検査がある。 |
ソーシャル・スキル | 社会の中で生活していくのに必要な能力。その能力が備わっていると、その場の雰囲気がわかったり、相手が自分の言動をどう受け取るかが想像できたり、また考えを上手に相手に伝えることができる。 |
二次障害 | 1つの障害が要因となり、もう1つの障害が引き起こされること。周囲が理解して対応しきれていないために情緒や行動、身体的な影響など、問題はさまざまである。不登校やひきこもりなどの影の要因であるとの報告も増えている。 二次障害による思春期うつ病などをきっかけに病院を訪れ、発達障害に気付くという事例も多い。また、二次障害の治療を行うことが元の一次障害(生まれつきの障害)に対する支援よりも優先されることがほとんどである。そのため発達障害児・者支援の中で二次障害の予防は重要視されている。自己肯定感の著しい低下による二次障害を予防するためにも学校や周囲の環境構築には気を配る必要がある。また、本人の理解がないために好意的なコミュニ ケーションをいじめられたと否定的な捉え方をする場合がある。(挨拶で肩を叩かれたことを暴力だと受け取る、など)事前に本人の誤解しそうな行動を解きほぐしておくことも、二次障害予防には有用かもしれない。 |
理学療法士 | 身体に障害のある者に対し、主に基本的動作能力の回復を図るため理学療法をおこなう者のこと。理学療法には治療体操等の運動に加えて電気刺激、マッサージ、温熱、その他の物理的手段を加えることをいう。診療の補助を行うコ・メディカルである。支援の対象は後天的身体障害のみならず、運動能力の発達の遅れている児童も含まれ、運動療法や物理療法を組み合わせている。業務独占資格ではないので、理学療法士でなくても法律上理学療法をおこなうことができる。運動器リハビリテーション従事者が運動器リハビリテーションセラピスト認定試験をおこない、認定を受ければ一定の業務をおこなう立場になれる。 |