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成長事例

学習障害(LD)のお子さま(8歳/小3)の成長の様子 「 くりさがりの引き算ができた! 」

利用教室:LITALICOジュニア大井町教室(学習塾)
※学習障害は現在、「SLD(限局性学習症)」という診断名となっていますが、最新版DSM-5-TR以前の診断名である「LD(学習障害)」といわれることが多くあるため、ここでは「LD(学習障害」と表記します。

学習に対して意欲的な、LD(学習障害)のお子さま

小学3年のさなちゃん(仮)の例をお伝えします。
さなちゃんは学習障害の中でも、算数障害。
普通級で、学校の先生に個別のサポートをもらいながら、さなちゃんのペースで学習を頑張っています。

LD(学習障害)の子どもの特徴と困り感

・LD(学習障害)は、学習における技能に困難さがみられる発達障害の一つです。読むことやその内容を理解することの困難さ、書くことの困難さ、数の理解や計算をすることの困難さなど大きく3つの分類があります。これらの困難が、知的障害(知的発達症)によるものでないこと、経済的・環境的な要因によるものでないこと、神経疾患や視覚・聴覚の障害によるものではないこと、学習における面のみでの困難であること、という場合に限り診断されます。学校教育が始まる就学期になって診断されることがほとんどですが、就学前の段階で言語の遅れや数えることの困難、書くことに必要である微細運動の困難などがあることでその兆候に気づかれることもあります。

学習障害とは

・さなちゃんの場合は、LD(学習障害)の中でも、算数障害。
数の大小の理解、繰り上がり・繰り下がりの計算の定着が課題です。
・さなちゃんがLITALICOジュニアに通うまでは、お父さん・お母さんの家でのサポートで頑張ってきました。しかし、何度言っても覚えられない、同じ所でつまづいてしまうさなちゃんを見て、親御さまもサポートの限界を感じ始めていました。

学習塾での学習指導の様子

学習塾での学習指導の様子

さなちゃんは、LD(学習障害)ではあるものの、学習への取り組み意欲がありました。
しかし、長時間の集中が難しく、すぐに勉強以外のことに気が向いてしまいます。
そこで、LITALICOジュニアでは楽しく、さなちゃんにあった方法で算数の計算の定着へアプローチしています。
例えば、くりさがりの引き算。耳で聞いて覚えることが得意だったさなちゃんには、まず1文が短い手順表を一緒に作りました。「①引ける?引けない?」「②引けない時はとなりに10かす」「③1減らす」「④10から下の数を引く」「⑤上の数を足す」……。始めは、指導員が「引ける?引けない?」「引けない時は?」と質問で誘導していきました。徐々にこちらからの声かけを少なくし、さなちゃん自身が「引けないから~」と計算の手順を声に出しながら解いていきました。
10分くらいで集中が途切れてくるので、数字カードを使ったゲームを合間に入れながら、10分間の解いている時間を集中しやすくしました。さなちゃんにも解ける自信がついてきて、また解けると指導員がほめてくれることから、授業中ふざけることなく50分を過ごすことができていきました。

そんな頑張っているさなちゃんの様子を見て、保護者さまも変わり始めました。どう関わっていけばよいのだろうと考えるようになり、ペアレントトレーニングの受講を決めました。ペアレントトレーニングを受講したことで、さなちゃんのできないところではなく、できた行動に目を向けられるようになり、それをほめることができ、家庭でもよりよい関わり方ができるようになってきたそうです。
今でもさなちゃんは、ゆっくりのペースですが、1歩ずつ成長しています。

LITALICOジュニアでは、今までたくさんの発達障害がある子どもの指導例があります。
お子さまの発達でお困りのことは、まずお気軽に相談してください。

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