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成長事例

広汎性発達障害のお子さま(15歳/中学生)の成長の様子 「 アサーティブな伝え方が出来るようになった中学生のお子さま 」

利用教室:LITALICOジュニア門前仲町教室(パーソナルコース)
たかしくんはスマートフォンやパソコンの知識が豊富なお子さまで、スマートフォンの使い方や性能までいつも詳しく教えてくれます。
一方で、周りの人にはあまり興味がなく、ストレートに伝えてしまうため、誤解されやすいお子さまでした。

広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の子どもの特徴と困り感

広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の子どもの特徴と困り感

中学1年生のたかしくんは、広汎性発達障害であると診断されています。広汎性発達障害とは、対人関係の困難、パターン化した行動や強いこだわりの症状がみられる障害の総称です。

アメリカ精神医学会発刊の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)では自閉的特徴を持つ疾患が包括され、2022年(日本語版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』で広汎性発達障害は「自閉スペクトラム症」という診断名になりました。

たかしくんは旧診断名が使用されていたころに診断されています。この記事では以下、広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)と併記します。

自閉スペクトラム症とは

たかしくんのように思春期に入ると、以下の様な特徴や、困りごとが現れやすくなります。

・人の気持ちや感情を読み取ることが苦手
思ったことをストレートに表現してしまうたかしくんは、その言動で友だちを怒らせてしまうことが多かったようです。相手の感情や状況が読み取りづらいため、その友だちがなぜ怒っているかもわからず、トラブルになってしまっていたようです。
・興味のあるものにはとことん没頭する
たかしくんはパソコンやスマートフォンにとても興味が強く、性能などを正確に覚えています。得意な分野でもあるので、その話題になると目を輝かせいろいろ教えてくれます。
逆にその話題の時は、人の話が入らず一方的に話してしまい、友だちに不快な思いをさせてしまうこともありました。

学習塾でのSST(ソーシャルスキルトレーニング)指導の様子

まずは、たかしくんと信頼関係を作るために、たかしくんの好きなパソコンやスマートフォンの話しをしました。楽しく会話をする中で、相手への伝え方や、こちらの表情や状況を読みながらどのように話せているかを見ていきます。

スマホの話をする中で、
「そんなこともしらないのかよ~!」
「そのスマホは使う価値ないよ!」
という相手への気遣いがみられないような言葉を発する場面が見受けられました。
そうした場面では、アサーティブな伝え方についてのレッスンを行います。
アサーティブな伝え方とは、英単語の意味的には「言い張る」という意味ですが、自分の意見を押し付けるということではなく、相手を尊重しつつ、自分の意見を伝えるコミュニケーションのことです。

このような場合に、「そういう言葉を聞いた友だちってどう思う?」と聞いても「別にどうも思わない。」と答えるお子さまが多い傾向にあります。
ですが「自分にそういう言葉を言ってきたらどう思う?」と聞くと、「嫌だ」と答えてくれます。相手の立場にたって考えることは苦手だけれど、自分で嫌かどうかで考えることはできるからです。
そこで「自分に言われて嫌じゃないように言い換えてみよう! 」という形で指導をおこないました。

最初は「言わなければいいんじゃない?」という言葉しか出なかったですが、「それじゃ自分の意見は伝わらないから、我慢することになって自分が損をするよ」と伝えると、「それは困る」と言って、考えてくれました。

「そんなこともしらないのかよ~!」という言葉は、「それって難しいよね、でもおれ知ってるから教えてあげるよ!」に変わりました。
もう一方は「そのスマホは使う価値ないよ!」という言葉から、「そのスマホ形はいいよね、でも性能的にこっちの方がいいみたいだよ!」に変わりました。

その後は、同じような言葉の変換をしていき、練習を繰り返していくと「先生、それアサーティブじゃない!」と発言してくれるまでになりました。

LITALICOジュニアでは、今までたくさんの発達障害の子どもの指導例があります。
お子さまの発達でお困りのことは、まずお気軽に相談してください。

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