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アスペルガー症候群・高機能自閉症とは

アスペルガー症候群と高機能自閉症は、両方とも自閉症スペクトラム症の中に包括される障害です。自閉症スペクトラム症の特徴としては、社会的コミュニケーションにおける困難さや、興味や活動の様式が限定されていることが挙げられます。
アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラム症の中でも、言葉や知的の遅れがない(IQ70以上)障害です。
特徴としては、遠まわしな表現や比喩を使った表現、表情やしぐさから相手の感情を読み取ることに困難さがあるため、自分の話ばかりしてしまったり、相手が傷つく言葉を悪気なく伝えてしまったりするなどの困りごとがあるといわれています。
その他にも、一度決まったルーティンが崩れたり、新しい環境へ適応が必要になったりするなど変化に対する抵抗が強くあるともいわれています。
なお、高機能自閉症は、アスペルガー症候群同様知的な遅れ(IQ70以上)はありませんが、言葉の遅れが見られます。

自閉スペクトラム症の「スペクトラム」とは、「連続体」という意味です。つまり、アスペルガー症候群も高機能自閉症も連続性の中にあり、どの特徴・特性が「濃く」表れるかは、一人ひとり異なりますし、その子がいる環境によっても異なります。そのため、一人ひとりがどの環境でどのような困りごとを持っているかを明らかにしていくことが大切です。

アスペルガー症候群と高機能自閉症の原因

詳しく原因が解明されておらず、不明な点が多いです。遺伝的な要因と環境要因の相互作用であるといわれていますが、少なくとも家庭でのしつけが要因ではありません。
しかし、アスペルガー症候群は言葉や知的な遅れのないことから障害に気づくのが遅れたり、「わがままな子」「わざとやっている」などと誤解されてしまうこともあります。

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アスペルガー症候群・高機能自閉症によく見られる行動リスト

  • 相手の反応や状況を察することが難しい

    表情や声のトーンなどから、相手の気持ち、感情を読み取ることが難しい。

  • 発言が一方的

    交互に話すことができず、自分の関心のある話をし続ける。

  • 大人との会話を好む

    同年代よりも、自分に合わせて会話を進めてくれる大人の方が、ストレスなく会話をしやすい。

  • 言葉の裏の意味や曖昧な表現がわからない

    皮肉を言われてもわからない。「最近どう?」と言われたときに何を聞かれているか分からない。

  • 特定のものやことがらにこだわる

    想像力をめぐらすことが苦手なために、ちょっとした変化も不安や緊張を感じやすく、いつも通りであることにこだわることがある。

  • ものの形や図柄が変わらないものを好む

    駅名や国旗の名など。自分なりのルールに則ってミニカーを並べる、などの遊びを好むことも。

  • 同じ動作を繰り返す

    体を揺らす、クルクル回るなど。また、ルールに対して柔軟に対応するのではなく、厳密に守ろうとする。

※リストは行動の一例です。必ずしもすべてのお子さまに該当するとは限りません。

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アスペルガー症候群・高機能自閉症の子どもとの接し方

アスペルガー症候群の診断や傾向のあるお子さまと関わるときには、以下のような工夫があることで生きづらさをやわらげることにつながります。

  • 1見てすぐわかる環境に整える

    漠然とした空間や時間の把握が難しい場合に、目で見て理解することが得意なお子さまには、イラストや写真を使って、手順や1日のスケジュールを明確にしたり、空間を目的に合わせて仕切ることで、何をする場所なのかわかりやすくしたりすると、行動しやすくなることがあるといわれています。

  • 2指示は短く具体的に

    「ちゃんと」や「きちんと」などのあいまいで抽象的な伝え方だと、人によって定義が異なり、特にアスペルガー症候群・高機能自閉症のあるお子さまにはわかりづらいといわれています。例えば、「きちんと片づけてね」ではなく、「車を箱に入れて」と具体的に伝えるとお子さまが取り組みやすくなります。その他にも、「走らない」など否定的な伝え方ではなく、「歩こう」のように肯定的な伝え方だと何をしたらいいかが分かりやすくなります。

  • 3注意をひいて、事前に伝える

    コミュニケーションをとるときに、口頭のみで伝えると、聞いていなかったり、聞こえていても注意が向いていないときがあります。そのため、肩を叩く、目を合わせてから話すなど、注意を引く工夫をすることで、伝えたいことを確実に伝えることができます。

  • 4できる行動に着目し、できない行動は事前・事後の関わりを工夫する

    対人コミュニケーションに困難さを感じるのは、どのように行動したりコミュニケーションを取ったりしたらよいかがわかりづらいためです。そのため、関わる側が、どのような行動をとったらよいかをその子にとってわかりやすく示すことが大切です。
    また、うまく行動できた時は、直後にほめるなど、その子にとってうれしいと感じる場面を増やすことで行動の定着が促されるといわれています。その子がいまできていることをほめたり、ハードルが高い行動を促すときは、段階的にできるように関わり方を工夫したりして、周りとスムーズにコミュニケーションをとれるようサポートしていきます。

※リストは接し方の一例です。必ずしもすべてのお子さまに該当するとは限りません。

※「自閉症(自閉性障害)」「広汎性発達障害」「アスペルガー症候群」は、2013年に改訂された『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)で、「自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症」という診断名に統合されましたが、一方で、まだまだ耳にすることも多い名称であるため、この記事では「アスペルガー症候群・高機能自閉症」を中心に記述しています。

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【参考資料】

*書籍
『イラスト図解 発達障害の子どもの心と行動がわかる本』田中康雄/監修、西東社/刊

文責:小更由
監修者:LITALICO研究所 所長 博士(障害科学) 野口晃菜

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